大正レトロvol.2 柿渋エイジング「学校町の家」
大正レトロvol.2 柿渋エイジング
設計/川﨑 監督/小林秀昭
- コンセプト
- 自ら大正時代のような「五十嵐の家B」に住む川崎邸に感化された施主様は、天井の梁も建具も造作材も柿渋エイジングをご夫婦で休みを返上してたっぷり時間をかけてD.I.Y塗装されました。趣味の波長が合ったのか、川崎くんち続編ともいえるようなコーディネートで取りまとめられました。「古町まで自転車圏」を譲れない条件に、施主様が根気強く探された土地は、高台の眺望抜群の好立地。
たもの。
- 外観
- 外壁はガルバ丸波のモスグリーンを横張りと、杉板のウッドロング塗装の組み合わせ。細かな窓を庇で連結し仕上げも変えることで窓にまとまり感がうまれ、整理される。
- 内部空間
- 床材は一番黒い色合いのブラックウォールナットをチョイス。居間は畳の小上がりにして床座の生活。床の間のしつらえと、唐紙の襖で大正ジャポネスクな空間。吊り押入れの下のスペースは落ち着きの演出空間でもあるが、実は黒那智石の隙間から床下の暖気が上がるようになっているというトリッキーなしつらえ。テレビもあまり見ないということなので襖の裏に隠す。ちなみに雰囲気に妙にマッチしている照明器具はは奥様の実家の建替え時に捨てられそうになっていたというものをリユースした。