トイレは組み合わせ便器がおすすめ
合理主義者の私の個人的な考えでは、住宅設備たち=キッチン・お風呂・トイレには何にも思入れはありません。 使えればなんでもいいんじゃないか? と思っています。
特にトイレなんて何でもいい。居住スペースではないのだから、こんなところでこだわってみてもしょうがない。 (家具にこだわったほうがよっぽど有意義だ)
だからお客様の好きなのを選べばいい。と考えていました。
それでも何も言わないというのも不親切なのかな。
合理主義者からのアドバイスという感じで、「私ならこうする」と記事にしました。
結論からすると、組み合わせ便器がいい。
トイレには3つのタイプに分かれます。
①組み合わせ型
②便座タンク一体型
③タンクレス この順番にハイテク化し、高くなっていく。
住設メーカーはタンクレスを売りたがっている?
ネットやカタログで見ると、一番お高いタンクレスが真っ先に目につくようになっている。
もちろんメーカーとしては高機能品の方が、利幅があるので売りたいからです。
商売だからしょうがない。 当然のことであります。
そして、定価ではあまり差が出てないように見せてありますが、タンクレスだけ掛け率(割引率が悪い)設定になっています。 この辺まで知っていないのがお客さんです。
黙っていればタンクレスが欲しくなる。
なにしろすっきりして見える。
省スペース。
(タンク無しで水道直結だから待たないで)すぐに連続して流せる。
合理主義者の私見ですと、トイレなどというからハイカラな気がするが、所詮、便所の便器。
キッチンも横文字使わないで「流し」といってみると本質が見えてきたりする。
省スペースとは言いますが、新潟の住宅はトイレに畳1枚分のスペースにするのが一般的で、すでに充分スペースはあてがわれているはずだ。
最後に、連続して水を流す必要は無かろうかと思う。
もちろん蓋が開いて、音楽が鳴ってという高機能はうざったい。
ちゃんと用を足せればいいと思う。 (あくまで私見ですよ)
長いスパンで維持管理しやすいものを
あまり皆様が問題にしていないのが、長期的に維持管理するうえでどうなんだ? という実は一番大事な観点です。
トイレにはタンクと便器と便座の3つのパーツに分かれております。
タンクや便器は陶器製であれば、一度設置すればなかなか壊れることはありません。
壊れるとすれば便座です。仮に100kgぐらいの重い方が毎日座りもすれば、プラスチック製の便座も疲労破壊することだろう。 さらに、洗浄機能などの可動部分も便座が引き受けている。
長期利用家電と考えて、せいぜい15年サイクルで交換するものと考えるのが筋であろう。
では、②便座タンク一体型 ③タンクレス はどうなんだ。
例えば洗浄水出なくなった。交換だということになった時に、②便座がタンクと一体であったり、③高機能品のために、極めて高くつく。
調べてみると、タンクレスだと15万ほどはするようだ。
メーカー保証も原則2年で、顧客登録(有償の場合も)すると5年に延長になるようだ。製造中止後10年は交換部品の保管をするのだが、マメにマイナーチェンジを繰り返し、ちょうど壊れるころには全交換することになるだろう。
これは、住設メーカーとリフォーム屋の陰謀ではないかと勘繰るところです。
かたや①組み合わせ型の場合は、便座だけ交換で容易である。
ちょっとDIY感覚で、ホームセンターで1万ちょいで売っている温水便座に交換も可能だ。
高機能品を望むのであれば、TOTOウォシュレットの上位機種、アプリコットという選択もできる。人が近付くと予備洗浄をし、グレード次第で蓋の自動開閉する機種も存在する。
だから機能のニーズはどんな方でもカバーすると思うんです。
設備の寿命は短い、消耗品
黙っていれば、一生涯に2~3回ほど交換することになろうというのが便座です。
タンクレスと組み合わせ型ではLCC(ライフサイクルコスト)がだいぶ異なる。
設備というものは住宅と一体で考えてはダメで、更新を視野に入れて考えるべきです。
IH エアコン 給湯器 食器洗い機も ぜんぶ同じ。所詮、家電で消耗品。
家の寿命と消耗品は分けて考えないとです。
だから 私はトイレに愛情が無いのです。 分かってもらえましたでしょうか。
おまけですが、各社とも便器の汚れが付きにくくなったようですね。
ナノレベルの表面処理技術で、こびりつき汚れがほとんどつかなくなったという。
汚れるとすれば、男子の立ち小便であたりにこぼすのが最大要因です。
それでも、掃除はしなければならぬと思うが、掃除の頻度を減らすなら、家族の男子がすべて座って用をするようにするルールにするといいですね。