インテリアに何を重視するか?
という命題に対する答えは、それぞれに違っていいことだと思います。
世界で一番有名なインテリアコーディネーターであるコンラン氏は、
「床と照明。まずはこの2つが最重要だ。」 と説いています。
床が大事なのは、人間の視線は自然に向けるとななめ下に、つまりは床に行くようにできているし、素足で常に触れることが多い日本人ならばなおのこと大事なのだろう。照明は、視覚と特には雰囲気を支配することにもなり、共感するところが多い。
自分の居場所にはこだわる。
一方で、建築家の著書を読むと、イスを重視する意見が非常に多い。
たしかに、居場所をつくるのが家であれば、その最終的な居場所はイスの上。
家のいごこちは、イスに大きく左右されることは間違いはなさそう。
さて、先日 前からずっと行きたくて、なかなか行く機会のなかったボーデコールさんへおじゃました。 (また、その件はUPするとして)
そこで、一度座りたかった 「天童木工のスポークチェアー」がそこにあった。
床座の日本人のためにデザインされたローチェアーの傑作です。
あぐらをかけるように座面が広く、しっくりくる。
普通に座っても低さが妙にリラックス感がある。
おまけにかわいい。 ほしいなぁ~。
夫婦二人ならば、気に入ったそれぞれのソファを選ぶのが良いと思うが、子供がいてまたじいちゃんがいるとかになると、やはり根強いのが「床座」でごろごろというスタイル。
その場合、無垢のフローリングに床暖房でもいいのですが、硬すぎる。
となると、やはり敷物がいい。
今までの文脈で言ったら、人によってはいごこちを決めるのは、絨毯ということになるかもしれない。
しかし、家族が多くてソファーやチェアでは納まらない家族はどうしたら いいのだ??
もっと日本人的な感性の豊かな人は、床でごろごろ畳の生活のように時間を過ごしたいはず。
このように、自分たちの居心地は どうあれば快適になるか?
インテリアの着想の原点は、ここでなければならない。