ソファは最終的な居場所です
住宅は家族の入れ物である。 しかしながら、家は最終的な居場所ではない。
あなたの最終的な居場所は、「ソファーの上」 になるのではないでしょうか?
私らの設計前段階においては「ヒアリングシート」に、いろいろ書いてもらっております。
その冒頭の質問事項に次のようなものがあります。
「食後の団欒のスタイルは、床座ですか?椅子座ですか?それとも食卓で過ごすスタイルですか?」
「暮らし」のなかで一番大事な時間とは、ずばり夕食後の だらだら過ごす時間であって、どんな状況で過ごしたいのかを考えることが空間設計の第一歩とするわけです。
もし、くつろぎのスタイルが椅子座であったなら、それがソファーであったなら、暑い寒いは問題外として、空間の質も大事だろうけれど、最終的にソファーの良しあしは最重要項目ではないかと思っております。
私的な好みでは、宮脇檀氏ではないけれど、「寝やすさ」を重視すべきでなかろうかと思います。
へたらないしっかりした座面と低い肘掛。下手に肘掛が高すぎると首が痛くて寝られませんからね。ここが大事。
例えば、このソファ ↑↑
ソファはゲイミンカンにオーダーする。
上越市の家具作家、ゲイミンカン の市川さんに製作を依頼したわけだが、低い肘掛。堅めでしっかりして広い座面。ちょうどいい背もたれ。無垢のナラ材の質感と、後ろから見てもきれいなつくり。
さすがアーティスト一家だけあって、美的な感覚は一流だなと作品を見てそう思いました。
時間の止まった感覚が、市川さんの家具を見るたびそう思う。不易というか 静かというか、家具類に品位があると空間が引き締まります。
(網川原モデルハウスのリビングにもゲイミンカンソファを導入しました)
製作家具というと目ん玉が飛び出る価格を想像した人もいるかと思いますが、値段を聞くとそんなでもないです。
我が家(さがみ)のソファーも市川さんにオーダーしましたが、完璧ですね。座面のサイズや枠材の木の種類と仕上げなども指示できるし、ファブリックの色などももちろん指示できる。
買ったらへたすりゃ一生過ごす場所ですから、納得のいくものを作ることが良いと思う。
でも、ゲイミンカン 。市川さんに頼むのは、ひとつだけハードルがあるわけです。
上越の工房まで日帰り旅行しなければならないくらいかな。けっこう遠いです。
このように家具やインテリアを含めたアドバイスを希望される方は、おっしゃってください。めんどう見ます。