writer: 高橋
家具のリメークなら 石川さん
昔からのブログの読者の方はよくご存知かもしれませんが、なんどか登場している「愛着工房いしかわ」さんについて改めてご紹介いたします。
オガスタでは古い家具の補修・再生および、蜜蝋ワックスがけや塗装などのお仕事でお世話になっております。
ある時は家具職人、ある時はカフェマスター、
また、ある時はジャズプレーヤーと
シブくてマルチなおじさんです。
より深く知りたい方には、webマガジンの記事のこちらもおススメであります。
⇒新潟モノ物語 『大切な家具や道具を蘇らせる、木製品修復のスペシャリスト』
今回は、先日のスタッフ高橋邸「箱岩の家」での、「愛着工房いしかわ」としての古家具の再生にフォーカスしてご紹介します。
今回は解体時に出た三つの家具の補修をお願いしました。
家族は、「もう捨てていいんじゃない~?」と言っていたものを、
私がモッタイナイ精神で石川さんへ入院させたもの。
きっといい具合に再生してくれるはずと確信していたので・・・!
その①:輪切りのテーブル
昔、流行したらしいタイプのもの。
ポリと呼ばれる分厚い塗装がかけられていて、テカテカの仕上げ・・・
なんだかこのままでは新居の内装に合わなそう。
この分厚い塗装を地道にこのように剥していきます。
いしかわさん曰く、これが泣きそうな作業であったと。すんません。
もう一つの問題はこの上から下まで、まっぷたつに入った割れ。他にも2ヶ所亀裂が。
割れは裏に板を張って補強をしたうえでパテ埋め、傷を補修したあとはサンダー掛け。
新たにマットな塗装にして、仕上ていただきました。
ウォルナットの床のリビングと草木染のざぶとんにぴったりマッチ。
ちなみに・・・こちらのざぶとんは学校町の『スズキ家の茶ノ間』さんで作ってもらいました。
こちらもオガスタテイストにしっくりくるものたくさんの素敵なお店なので、みなさまぜひ。
ざぶとんをおとどけに来てくださいましたスズキ家の茶ノ間 店主の鈴木日富さん。
その②:文机
私が子供のころまでは、黒電話を置いて電話台として使われていた記憶がある机。
ここ10年程は荷物に埋もれて姿を見なかったような。
全体的にすすけており、傷や、なにかのペンキみたいな汚れが多数。
こちらもきれいにサンダー掛けして、塗装をし直し。
こんなに生まれ変わりました。
その③:おばあちゃんの桐箪笥
虫食い多数の崩壊寸前の上板。持っただけで外れそうな状態で石川さんの所へ入院。
表面も剥がれてガサガサです。
こうしてバラしても使えるように、上板部分も仕上ていただきました。
真白く仕上げるのではなくて、古さを活かした仕上げにするのがいしかわさん流。
古材も、オガスタの家にはなんだかしっくりくるんです。
家具直しと言うよりは「再生」という言葉がしっくりくる感じ。
皆さんも家で眠っている家具に新たな命を吹き込んでみては?
特別高級な家具という分けではなくても、想い出がより鮮明に蘇ったり、気にも留めていなかったものがインテリアの名脇役になったり。
こうしてモノとの新たな関係が始まることもありますよ。
(髙橋)