熟成した水草水槽
事務所を移転して、水草水槽も移転した。
新しいレイアウトに作り替えて、1年以上経過したことになります。
明るい印象の水草である「有茎草」を中心としたレイアウトは、トリミングのタイミングに技能がいり、長期維持が難しいと言われていますが、まあまあ順調に熟成を重ねております。
1年ほど前の水槽を紹介した記事と比較するとちがいがあります。
緑が深くなり、茂るので陰影が生まれ、景色に迫力が出てきました。
その代り、ソイル(底床)がつぶれて根の張りが悪くなり、手前の下草が衰えて土の面積が増えている。
ソイルにラン藻などの繁殖がひどくなってくると、この水槽も寿命になり、リメイクが必要になる。あと半年ほどがそのタイミングかなとみています。
水草の状態がいい水槽で、熱帯魚を飼い込むと発色が良くなってまいります。
レッドファントムという小型カラシンは、色濃くなったのがお分かりでしょう。
「南米の宝石」といわれている、アピストスティグマの種類は、水草が茂り隠れ家ができると繁殖することがあります。
以前の事務所では何年も飼育していたけど子供は生まれなかった。
環境が良くなり繁殖に成功しました。 2代目の子供たちはワイルド(自然採取)ではなくなったので人間にビビらなくなり、他の魚を蹴散らすほど図々しくなった。
冬の新潟は、太陽の日射に乏しく、外は緑が少なくなる。
水草水槽のある暮らしは、ストレス軽減効果があることは間違いない。
新潟県内は、ADAのおひざ元ということもあり、特に医療機関の待合所に多く設置されている。
家庭で水草水槽があることは、お子様の教育にもいいですよ。
光合成を観察できるし、自然のバランスをシミュレーションできるのです。もちろん 生き物の生き死にも経験になる。
他にも積極的に「水槽のある家」にしたいという依頼者が増えることを期待します。