ビオトープの魅力
事務所の前に掘られたビオトープ。 夏に近づいてきて魅力的になってきた。
このビオトープのつくりかたはいたって簡単です。
まずは穴を掘る。 そして防水シートで被い、石を敷きこんで終了です。
コンクリートを使っていないのがミソで、低コストでいてワイルドです。
片流れの大きな屋根に降った雨が注ぎこむようになっている。敷石と岩の縁取りなので、泥が流れ込んでくるようなこともない。
ただし、植物や水生生物のために、部分的に泥を入れてある。
まずはミズスマシのような水生昆虫がやってきた。
次にアオミドロのような藻類が繁殖した。
温度上昇とともに、ミジンコといった動物プランクトンが増え、メダカが大量に子供を増やしてにぎやかになった。
1か月ほど前から黒いヒキガエルが住みだしゲコゲコと鳴くようになった。
生態系ができてくると、藻類が穏やかになり、水質もよくなって透明度も増してきた。
抽水植物が増えだし、主役である姫スイレンがついに花を開かせた。
じっと見ていると、池に住みつく細かな生き物が目に入ってきて、見飽きることが無い。
「エコしてますよ」という偽善的なPRとして、ビオトープやっているじゃないの?と思われる人もいらっしゃるかもしれないが、 この程度の水辺をつくったからどうになるもんでもない。
私らのビオトープの目的は、単純に癒しであって、楽しく、美しいからです。
それに管理も無いに等しく楽である。
冬になると、太陽の南中高度が下がり、水面に光がバウンズして、天井に光のさざ波が揺れるのも美しい。
宇治平等院鳳凰堂と、吉村順三の遺作、天一美術館も光のさざ波を取り入れている。
そんな魅力的なビオトープ。 どなたかやりませんか??
メダカや植物は 喜んでお分けします。