35坪のスタンダードハウス「黒埼の家D」
35坪のスタンダードハウス
設計 maヤマシタマコト 監督 小林秀昭
- コンセプト
- 敷地は新潟市西区黒埼の住宅地内にある角地で、大きさは80坪ほど。
敷地の北側は水路を挟んで畑があり、住宅地の中にあって、視界がひらける良い環境ではあるが、南側斜向いに、多くの車が停車する施設があり、それはなるべく視界にいれずに暮らしたい。
木製フェンスの高さを調整して視線をカットしつつ、守られた庭に向かって大きくひらいた家とした。角地であるので、どの面から見ても破綻なく、植栽も含めて街並に寄与する家を目指した。
- 外観
- 外壁のほとんどは杉板の縦張り押縁でくるみ、立面的に掘込んだ部分のみそとん壁とした。屋根はシンプルな切妻屋根をかけた。
西側道路面からの視線を防ぐため、また西陽対策として、西面の窓は最小限の大きさに留め、さらに西面の壁は付加断熱を施している。
カーポートも塀と同じ木製ルーバーで覆って、デザインに統一性を持たせている。ポーチ脇にはベンチを設け、買い物を一時的に置いたりと便利。
- 内部空間
- リビングまで廊下で、想像力を掻き立てられる。天井と窓の高さを揃えて、スカッとしたリビング。ダイニングの部分の木質の壁は、障子の戸袋であり、デザイン壁で2階天井までつながっている。3畳の畳コーナーはスクリーンで仕切れるので、お昼寝にもちょうどいいスペース。吐き出しは大型木製サッシを採用。
- 植生
- 広い庭は芝を張ったり、畑をしたりと計画中。住みはじめてからのお楽しみです。