薪ストーブ導入の可能な人の条件
阿部くんちには「薪ストーブ」があります。
「薪ストーブってどうなんですか?」
「わたしも入れたいんですけど?」
近ごろ急増する薪ストーブに関する質問に、
「本当にあなた方が導入できるかどうか?」判断する材料として記事にします。
実のところ、5年も前に記事にしておりますので、検討したいという方は、まずは関連記事をお読みください。
最初に断わっておきますが、私は薪ストーブが好きです。
でも
「新築を考えていますけど、薪ストーブにも興味があります。」
というレベルの方には、「そんなんだったら おやめなさい。」といいます。
本気でやりたい人は、こう言います。
「薪ストーブやりたいので、家を建てたいと思います。」
「じゃぁ やりましょう!!」
様々な障壁があったとしてもやりたいことはやりたい。
一日2回散歩して、くその世話をして遊んでやって、毛も抜ける。
金もかかるし時間も食う。 でも、犬が飼いたいから、犬を飼う。
ストーブはそれと同じことであります。 ライフスタイルなのです。
まずは、その覚悟があるか!? ということでございます。
今回はかつての記事の続きとなることでしょう
快適と快楽のちがい
③ 「快適空間」が欲しいならやめておけ。薪ストーブは「快楽」だ。
ストーブ野郎どもは、夜ともなればテレビなども見ず、ゆらぐ炎を肴に酒を飲む。
ほのかな煙の臭いもたまらない。
薪が燃え尽きて、炎が無いと物足りない。
薪をくべるのが楽しいから、ついついくべる。
だんだんと薄着になっていき、気が付くと半そでに短パンだ。
気が付くと、室温は30℃で、「あっちぇっけ、やめれて!」と家族に怒鳴られる。
この場を離れたくないから2階のベットには寝ずに、布団をストーブの見えるところまで引きずり出し、炎を見ながら床に入る。
私どものお客さまにも、薪ストーブ野郎は何人もいて、ストーブの快楽にはまっている。
もっともストーブ中毒重症患者なのが「栃尾の家」のご主人で、その愛すべき中毒ぶりを先日お聞きしたないようでご紹介しました。
もうこうなると、ハーレーダビットソンのオーナーシップと同様に、完全に趣味の世界だから、「どんどんやってください。」と応援したくなる。
暖房を五感で楽しむ。それが薪ストーブの世界だ。
薪ストーブのネガティブなこと
煙突掃除の重要性はいうまでもないし、薪調達の重労働も言うまでもない。
家の中に、薪という自然を持ち込むわけだから、変な虫も入ってくる。
ゴキブリの赤ちゃんや、蛾のサナギ。 孵化して部屋を舞っていることがゆるせるか?
ヒラタキクイムシが進入するケースも報告されている。
かたや、「我々のオーガニック床下暖房」は逆の世界。
寒いという概念が家じゅうから無くなる。意識の中で、冬が冬で無くなるという方向性だ。
それは「快楽」ではなく、「快適」の世界。 それも手間はほとんどかからない。
価値観の話だからどちらがいいも悪いもないのだが、
>人生が変わるよ。
そこまでの覚悟がないのであれば、「快適」を選んだ方がいいんじゃないの? と 普通の方には言うことにしている。