リノベーションの3条件
リフォームと、リノベーションとの違いは?
リフォームは、設備の入れ替えや内装の更新など、部分的な工事を指しますが、
リノベーションとなると、全面的に「基本性能」にまで踏み込んで、
新築同様に生まれ変わらせる工事を指します。
オーガニックスタジオ新潟では、下記の3条件がそろって「リノベーション」としてます。
①耐震改修
②断熱改修
③自然素材内装
世間でのリノベーションはマンションの事例の数が多い。
マンションは共有部分の①耐震・②断熱は手を付けず、
③内装だけで完結するから技術難易度が低いからです。
戸建てはそうはいきません。
まずは耐震・断熱・耐久性という
基本性能を満たすには、最初にスケルトン(基礎と柱梁)までの裸にする。
そこまでするから、新築並みの性能が出せる。
しかし、既存の住宅は構造部分しか再利用できないので、
新築を100とするとだいたい80程度の費用が必要となる。
古い家のなごりが味わいを出してますね。 これがリノベの魅力です。
某大手が、「新築の半分の費用で、新築そっくりになる」と啓蒙してくれたおかげで、
リノベは新築の半分程度で可能だとの誤った認識が
できたのが良くない傾向であった。
断熱気密のデリケートな部分に目を配らず、上から重ね貼りして、見てくれだけ新築っぽくするのであれば、50でできるだろう。
古い住宅における不満の上位が、寒い・暑い・結露である。
快適な暮らしを実現するには、①②③すべてやっておかないと満足度は低い。
社会的に高まる必要性
少子高齢化に伴う総人口の減少で、家余りの時代に突入する。
「すでにあるストックを直して住む」という、
戸建てリノベーションがどんどん必要になってくる。
2016年12月25日の日経の一面に空き家対策の制度が記事になってました。
「国土交通省は空き家に入居する子育て世帯や高齢者に最大で月4万円を家賃補助する。
受け入れる住宅の持ち主には住宅改修費として最大100万円配る。」
・・・・・・深刻になりつつある空き家問題の解決に、
リノベーションは 最上級の答えとしてさらに 出番が増えてくるだろう。