南面の大開口窓は 最大の見せ場です

相模 稔相模 稔

木製大開口サッシは「キメ窓」 


「内野の家C」は、国認定のゼロエネ住宅です。
小さいながら内部は広々。贅沢な仕様の家になっております。

その目玉は、高性能、国産木製サッシです。
1品1品、オーダーで製作され、それなりにいいお値段がするものです。
オガスタ初搭載となりました。

2間間口の大開口から光が注ぎ込み、壁と天井に光のグラデーションを描く。
窓の幅は、普通の窓の2倍もあるし、床から天井までの高さである。
外とのつながりも強調されて、窓の景色がすばらしい。

一般的な設計においては、南方向の開口部を最大化する。
そして庭へとつなげる。
窓の普段使いはYKKAPの樹脂窓ではあるが、
ここまでの大きな窓になると強度の問題があって不可能です。

木製大開口サッシは、南専門の特殊な「キメ窓」と言ってもよかろう。

今回の窓は、新住協との結び付きも強い、山形県のアルスさんのものを使った。
鎌田教授のパッシブ手法に精通した髭の社長が、理想的なガラスを組み込んでくれる。

金物はシーゲニア社の エコスライドを使っており、200Kg以上の重い窓でも楽々開閉することができる。

木製サッシメーカーというのは、あんがいとぽつぽつと存在し、
小型メーカーならではの機動力で、我々のニーズに応えてくれる。

 

シャノンウィンドウは特注でいい仕事をする


樹脂サッシ窓においては、
シャノンウィンドウだと特注範囲がYKKAPよりもう少し融通が利く。
「青山の家B」の天井までの窓はシャノン特注だ。

気密保障をしないことを条件に、引込窓の対応もしてくれる。
柳沢の山荘はこの手法で、室内を外部に大胆につなげる試みを行う。

YKKAPも樹脂窓に力点を置くようになって、H=2400の樹脂窓にも今後対応していくことになった。北陸のビルダーでは、一般的な天井高H=2400を、めいいっぱい床から天井まで窓にするのが主流だそうだ。これがアルミマドにこだわる理由の一つであった。
そうしたニーズに対応した商品開発で望ましい。

このように、南面の大開口サッシの処理の仕方はさまざまで、
今後はじわじわ、木製・樹脂での特注対応のマドが増えていくことになるだろう。
方位・目的・価格に応じて自在にマドを使いこなすのが、これからのエコ達人の必須スキルとなってきております

相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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