1年で一番暑い日に、モデルハウスはなぜ涼しいのか?
「モデルハウスに入ると、土間のある古民家に入ったようなひんやり感」がある。
そんな体感は正しいのです。 ひんやり感は空気温度が低いだけでなく、表面温度まで低い時の感じ方で、原理的には 土蔵の涼しさと同じです。
非接触温度計で表面温度がどのようになっているか測定する。
7月26日13:40分ごろ。 計測時の外気温が36.1℃。 この調査時が、まさに2014年の新潟市において一番暑い時でありました。
計測時には、2階ホールの 2.0Kwのエアコン(6畳用)が動いているだけであった。。。。。
計測値を補正して、温度で涼しさを説明していきます。
室内表面では床温度が一番冷えている。室温より1.9℃も低い。
床には人間は接触するからよく分かる。ごろごろお昼寝は涼しかろう。
サッシ表面温度が一番高い。33.8℃。 室温より6度も高い。
一般的な住宅だと、室内に入り込む熱の半分以上が窓からといわれているのがよく分かる。
サッシの外部の表面温度が43.3℃であったのが、内側では33.8℃まで下がっている。
その差がマイナス9.5℃。これがこのサッシの熱の伝えにくさです。
仮にこれがAPW430を採用しトリプル化されると、表面温度はさらに下がります。
というのも、ためしに障子を閉めて温度を測定すると30℃。
室温+6.0℃の温度が、+2.2℃まで低減している。障子を閉めると輻射熱を感じなくなる。ガラスの熱伝導の改善から、表面温度はより室温に近づくからです。
基礎断熱は床下が涼しい
さあ ここからが本番だ。