間取りを変更しない断熱リノベーション
断熱リノベーション。
というと、弊社では建物をスケルトン状態にしてから
工事することがほとんどです。
(スケルトン状態→建物を基礎や柱・梁など構造躯体だけの状態にすること)
スケルトン状態にせず、
既存の内部仕上げをそのままに断熱リノベーションしたお宅を訪問してきました。
工事内容
どんな工事をしたかといいますと・・・
・天井→既存断熱材GWの上にGWt200を追加
・壁→既存サイディングを撤去して付加断熱、GWt100
・窓→小窓はAPW330に交換、大きい窓は内窓を設置
・床→床断熱とし、発砲系断熱材t75
・天井や床の取り合いは気流留めを施工。
1階は間取りを変更しましたが、2,3階の内部はほぼ既存のままです。
温度調査
この時の外気温は2.4℃。
1階は事務所として使用。6畳用エアコンでフロア全体を空調。
室温20.2℃。
2,3階の居住スペースはそれぞれの階に設けたエアコンで空調する計画。
冬場は2階エアコン1台で空調、夏場は3階エアコン1台で空調する計画です。
伺った日は、エアコン不使用。
既存の灯油式温水床暖房のみで暖房していました。
2階リビング。室温20.0℃。すぐ暑くなるのでちょこちょこ暖房きるとのこと。
壁はほぼ室温と同じ温度。
APW330のガラス部温度。16.3℃。
内窓を設置した部分のガラス部温度。19.1℃。
既存アルミサッシ単板ガラスに、樹脂製内窓ペアLowEガラスを設置しています。
工事前と比べて灯油の使用量は半分程度になるとのこと。
暖かく静かで、ブラインドを閉めていると外の天候がわからなくなるそう。
内部に関わる工事を最小限に施工できるので、コストを抑えられます。
外壁の改修と一緒にやると効果的ですね。