がんばれ さいかい産業
個性派住宅の「巻の家」
ご主人様の希望で、さいかい産業のペレットストーブを導入することになりました。
施主も私も旧巻町の人間です。
巻の人間であれば、頑張ってきたさいかい産業を応援しないとだめだよね。
それも 「MT-311SUMITA」 という最小サイズのペレットストーブを入れたいね。
ということになった。
なぜならば、この世界最小のペレットストーブ誕生にはストーリーがある。
東日本大震災で甚大な被害を受けた、岩手県住田町に地域木材を使った木造仮設住宅の建設を進めることになった。その仮設住宅用に開発されたのがこのストーブ。
製品名のMTは、そのバックアップを務めた(社)モア・トゥリーズ(代表・坂本龍一氏)のイニシャルで、311はもちろんあの日を忘れないための意味が込められてます。
*追記: 2018・02・10: 現在では、商品系統のラインナップに組み込まれて、 RS-mini という名称で売られております。
このストーブの設置のメリットは、
① 極小サイズだからリビングは広く使えること。
② 上部が熱くなるのでお湯が沸かせるから加湿器や煮込み料理にも使えます。もちろん 夜になれば炎が楽しめるということが何よりのごちそうです。
しかしながら、あくまで仮設住宅の6畳間を想定したストーブともあり、最大出力が3kw程度でしかない。次世代省エネクラスの住宅だと問題がありそうな能力です。
「巻の家」はQ=1.6程度の設定ですから、連続運転でようやく熱損失とパワーが釣り合う程度の暖房能力です。しかし、火を使うわけだから寝ているときには消したいということになる。
となると ペレットは間欠暖房として 使うこととなります。
エアコンとのハイブリットな運用がお勧め
それを踏まえて実際の使われ方としては、
時間帯別電灯契約の夜間にはエアコンを連続運転し、室温を一定になるように維持する。そして電気料金の高い時間帯で、炎が見たい時に利用し、就寝時にはまたエアコンに切り替える。ハイブリッドな利用方法がお勧めです。
それであれば使い物になるだろうし、安全で経済的であろうと思われます。
もちろんペレットはカーボンニュートラルで地産地消の再生可能なエネルギー。
エネルギーの資質としては最高の性質です。
いいことずくめに聞こえますが、ハードルは一つあります。
ネックはペレット燃料の供給です。
「巻の家」の場合は、でかいガレージを併設する計画で、トンバックで大量買いして調達価格を下げ、ガレージにストックする予定でおります。
一般家庭の場合、毎週、赤塚のさいかい産業まで買いに行く必要があろうかと思います。
それをものともしない方は、ペレットストーブは超おすすめです。
*ムサシや大きなコメリでも燃料を置くようになりましたね。