結露の起こさせない住宅=健康に害のない住宅

住環境・健康
相模 稔相模 稔

結露の起こさせない住宅=健康に害のない住宅


$オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 「自然素材の家」│ おーがにっくな家ブログ
(松尾設計室資料)
このドイツ語の資料は、日本の次世代省エネ基準レベルの断熱性能の住宅が、外気温マイナス5度で、室温が20度の場合の、室内のそれぞれの場所の表面温度がどの程度になるのかを示しております。
おおむね表面温度が10℃を下回る部分には結露が生じてきます。
サッシの枠の周辺が一番顕著に発生しておりますが、建物の隅の部分や、家具の裏には間違いなく発生していることが分かります。

何が言いたいのかというと「次世代省エネ基準レベル」は低スペックであって、
断熱性能が不足して、結露問題は解決できませんよということです。

健康に与える影響。  断熱不足は喫煙より不健康

 

オーガニックスタジオ新潟社長の奮闘記 「自然素材の家」│ おーがにっくな家ブログ

そして、前回のおさらいになりますが、
家の中に温度ムラがあるから結露が生じる。
結露の発生するような空間は、カビダニが生じる。
カビダニがいる家は健康被害が生じやすい。

子供のぜんそくのアレルゲンは90%、ダニの死骸だし、 
奥様の手足の冷え、自律神経失調症は 寒さが原因です。

廊下や脱衣所の寒いこと。上下温度差。 

均一でない温度が、ヒートショックで血圧を上下させ、体に悪い影響を与えている。

すべて「断熱不足」が根本的な原因です。

健康住宅とは 寒いところのない家です


しかし、「健康住宅」を標榜する会社は、「住まいの健康には自然素材を使うこととですよ。」 という答えをする。 そんな会社ほど温熱的の配慮が足らない傾向にある。
作り手も住まい手も、正しいこのような知識を持たないのが日本の現状です。
日本の断熱基準は、先進国で最低の断熱基準です。
健康的に住まいたいのであれば、最低基準で甘んじることなく、問題の無い水準まで断熱性を向上させることが抜本的な解決方法です。

それが正しいということは、国際的に何万人という単位での調査により明らかにされた、医学的・科学的な証拠と根拠(エビデンス)があります。

寒さが年間12万人の日本人を殺している

(加筆:2018年2月11日)
住宅の温熱環境と健康の因果関係を研究している権威、近畿大学の岩前教授のプレゼンより転載します。
よくテレビで冬になると流れる情報として、「日本人はヒートショックで年間1.7万人が亡くなっている」というものがあります。 実は、こうした分かりやすい 心疾患・脳疾患での死亡率の増加だけでなく、ありとあらゆる部分へも 寒さが影響を与えて死亡率を上げている。
 
岩前教授の推計では その総数は12万人!
 「低温による死亡率を下げるには、家の中から寒いところをなくすことが重要である。」
ここがしっかりできてから、自然素材を取り入れる。 優先順位はこの順番です。
相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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