子ども部屋はフレキシブルに

住宅設計
相模 稔相模 稔

子ども部屋はフレキシブルに

子ども部屋は 親の人生で見れば一時的なものでしかないので フレキシブルにすべきです。

この考えを究極に形にしたのが 「桜新町の山荘」の住民です。

これが2階の写真です。

見てのとおり、真ん中に柱が一本あるだけの、がらんどうの空間。

(一種アートですなこれはw)

住まう人は 小さいお子様が二人いる核家族。 家族は4名。 しかし、 家族はしばらくは一つ。 ただ空間があれば良い。

収納は、床がちにして、箱で組んだクローゼットを床に縫い付けてあるだけ。これは ビスを抜けば、別のところへと移動し、間仕切りとして将来使える。

天井も、釘が利く 12mmのラワン合板。簡単に大工工事で間仕切壁はつくれるし、 自分でカーテンで区切ってもよし。

何もつくりこまないことで手に入れた 自由な空間。将来 子どもがもう一人できたとして最大に4部屋になったとしても大丈夫なように電気配線も考慮されている。

一番人生で潤いのある 子育てのこれからの10年間。体育館のように子どもが走り回って、 ラジコンでぶんぶんダイナミックに遊び、夜は家族みんなで 川の字で寝るという  なんともすばらしい暮らしだ!!

ここまで割り切った我々の提案に、 「最高!」と受け入れていただいた、お客様がすごいのであって 我々は単なる脇役です。

すべての住宅は、住む人に決定権があり、住む人の哲学の範囲の中でしか家は建たないのだから。

設備のちまちましたことあたりで へんに神経すり減らしたり、こねこねこねくり回した間取りを考えて浪費するよりも、家族は健康的になるように思えてなりません。

相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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