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「中之島の家」 杉板床材に柿渋を塗装する

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波潟 靖波潟 靖

 

杉板の床材を柿渋塗装!

中之島の家では気密断熱の施工が完了し、床材貼りの工程へと進みました。

床材は杉板20mm厚の柿渋塗装です。

この塗装、今回はお施主さんがセルフで塗りました。

少しヴィンテージ風が好みの施主さん。

無塗装の杉板では白味が強すぎでお好みではない様子。

かといって、既製品バリバリの塗装品では味が無さすぎる。

だったら自分で塗ってしまおう!ってことで大工が貼る前に全てご自分で塗装されました。

塗料は柿渋。柿渋は日本では古くから使われてきた自然塗料です。現在、工場生産品では使用されることは少なくなってきましたが、古家具の修理の際などに良く使われます。

塗装前は杉板の赤白が目立っていましたが、塗装後はほぼ均一な赤茶色になりました。

乾いたのを確認し現場へ運び込みます。

 

実際に貼っていくと↑このような感じです。いかにも塗装しました感はなく、自然な赤身の強い杉板に見えますね。

さらに楽しみなのは今後の経年変化です。杉板素材そのものの経年変化に加え、柿渋の変化もプラスされますので1~2年でかなり深みのある飴色になるのではないかなと予想されます。

セルフ塗装は床材だけじゃなく天井も外壁も。

なんと施主さんのセルフ塗装は床材だけに留まらず、天井仕上のラワンベニヤも!まさに家は与えられるものではなく作るものを体現してます。

ちなみに、ベニヤは好みの色に近付くまで柿渋を3回塗ったそうです。

そしてそして、実はこの他にも外壁材も自ら塗っているのです。それはまた次回に。

 

 

波潟 靖
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波潟 靖

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