古材を取り入れた和の家「中之島の家」
古材を取り入れた和の家「中之島の家」
設計/阿部誠治 監督/波潟靖
- コンセプト
- テーマは京都・祇園の中でも最も由緒のあるお茶屋のお茶屋「一力亭」のような雰囲気がイメージの源泉。
「中之島の家」では2階床下エアコン方式を採用。1台のエアコンで全館冷暖房を実現します。
- 外観
- ベンガラ塗りの朱壁と黒の組み合わせが印象的。
環境に配慮した自然塗料「プラネットカラー」のレッドで朱壁を、焼杉で黒い壁を作りました。
南面の窓は、軒により直射日光が遮蔽され、夏の冷房負荷を削減してます。1階の掃き出し窓は30cmほど高いのに合わせ、濡れ縁も高い。すだれを下げ、さらに日射遮蔽を徹底する。
- 内観
- 玄関土間は三和土風コンクリ仕上げ、敷居は古木の樫木、敷台は杉板複層パネルの殴り加工。敷台と古い障子で和を強めている。
リビングに入ると内装の天井はラワンべニア。オガスタでは珍しい杉の床板で、いずれも柿渋を塗装。施主のDIY規模は外部塗装も含めて、延べ30日費やされました。障子はすべて引き込まれ、存分に庭の眺めと 冬の光を取り込める。
二階はシンプルな構造はそのまま表出しています。屋根形状はそのまま室内に反映されダイナミックな空間をつくり、台形窓からは十分な採光が得られる。寝室は古い帯戸が、3度塗りの柿渋の古色色に合っています。