エアコン冷房の風が不快なわけ
エアコンの冷房が苦手という人が非常に多い。
中にはエアコン病なんという体調不良も引き起こすのはよく聞く話だ。
冷房が悪いというよりも、直接体に冷たい風が当たることがよろしくない。
冷たい風は強力に体を冷やす。
調べると100ccのコップ半分の水の気化熱は、ご飯一杯分のカロリーに相当する。
この気化熱で体を冷やそうと、自律神経は汗をかかせ体を冷やす。
直接の風は、体の周りを覆っている暖気のベールを剥ぎ取っていく。
その際に、体の表面の水分を気化させることで熱を奪う。
冷房したまま寝ると朝だるい理由
特に寝ている時のエアコンの冷風は危険である。
風の当たっている側は、極寒の状況になっている。
しかし、寝ている布団の側の体は熱帯雨林である。
体の表と裏で体感温度がまるで違う。
人間の体にある自律神経は体温調整を司る。
亜熱帯に合わせて汗を出すのか? 極寒に合わせて毛細血管を閉じればいいのか?
表と裏のどちらに調整すればいいのか分からなくなる。
これで体調を本格的に壊せば、「自律神経失調症」と呼ぶ疾患になる。
また、そうならぬよう、無意識に表と裏を入れ替えようと、寝返りの頻度が多くなる。
そして熟睡できないまま朝を迎え、体の疲れが抜けない。