バリアフリー住宅を建ててはならない(段差編)
バリアフリー住宅とはそもそも何でしょう?
バリアーとは(障害)で、家の中に「障害物である段差」などがない住宅のことを指すようです。そこから「高齢者が住みやすい家」をバリアフリー住宅というようです。
以前は、住宅金融公庫の融資の条件で、バリアフリー住宅の設計基準を満たすと、優遇金利が適用されるとことがあって、家づくりの大きなテーマになっていた時がありますが、昔話になりました。近頃は段差がない室内が当たり前になってきて、バリアフリー住宅の言葉が死語になってきました。
以前は、部屋からのすきま風を防ぐために、室内の建具の枠が下にも回っており、ドアの出入りの際につまずくような家も多くありました。
(写真:北海道住宅新聞社より転載)
和室の畳も敷居の分だけ床よりも高く作られており、微妙な3センチ位の段差がありました。
このような中途半端な段差があるのは、車いすの往来の邪魔になるし、つまずきやすいのです。
しかし、現在の新築においてはこのような段差は、まずは見ることはできません。
LDKに畳コーナーが段差ではないかという人はいらっしゃらないですよね?
その場合30cm程度、床より上げて「小上がり」のすることが多く、つまずくようなレベルにはなりません。むしろ腰掛ける椅子のような存在で、高齢者の人にも腰掛けやすいのです。