次回のハウジング・コマチの取材で、
「丸山の平屋」のお客様のご協力をいただきました。
こちらのお客様は、オガスタのフォトコンでグランプリをとってます。
ミラーレスのフルサイズデジカメをお持ちで、
写真もかなりうまく、好きなようです。
桜を眺める土間のある家
ちょうど取材に、グランプリ写真のような、
玄関ホールからの満開桜が拝めればとの
時期を狙って予定を組みましたが、
ほぼほぼ散ってしまい葉桜になっておりました。
それでも、平家ならではの、外の敷地とのつながりの豊かな、
この建物の魅力は十分に取材できたと思います。
この家の1番のウリである、正面に桜の木をすえた玄関ホールの土間ですが、
当初はスノーボードメンテナンスなどできる場所があればという要望に、
阿部くんの、ならば土間がいいよねとの提案がされた。
ですが住宅完成後に2人目の赤ちゃんが生まれて、
小さい子供2人の子育てが中心の暮らしになり、
趣味のボードはしばらくおあずけの状態のようです。
いずれ、子供さんと一緒にスキー・ボードをする時も来ることだろうし、
お子さんの木工工作などこの場所でするかもしれない。
椅子を置いての読書スペースにもいいし、
室内で犬も飼育するかもしれない。
将来的に「暮らしのプラス αの空間」として、
暮らしに楽しみを与え続けていくのじゃないかと思います。
そして、暮らしを見守るのが、
春夏秋冬で様変わりしていく桜の木ってのがいいじゃないですか。
豊かだなぁ~。
暮らしてみての感想をいろいろ聞かせていただいた。
丸山の平屋は、幅が9間もあり、普通の家の倍は長細い。
外からは大きく見せておいて、実は床面積は25.5坪と
そんなに大きくはない。
ということは、総2階よりは割高とは言いつつ、総額では建築費も抑えられている。32坪の総二階と同じくらいの建築費になっているようです。
平屋は小さくても、暮らしのすべてが全て同じフロアなので、
家の隅々まで使い切っていて むしろ暮らしやすいとの感想でした。
平屋こそ、まとまった収納が大事
プランでは、4帖の広さのウォーク・インクローゼットがあるが、
お風呂も1階にあるために暮らしやすいんだろうなと感じます。
そして一部を生活納戸としても兼ねている。分ける必要はないと感じます。
このように、まとまった収納が必要だなと感じました。
プランニングでまとまった収納が取れないと
家がかなり散らかってとんでもないことになりそうです。
平家にする場合、動線の操作で壁がが少なくなりがちで、
へたくそな設計者が小さい平屋を設計すると、
収納が犠牲になることが多いからです。
その辺を注意しましょう。
家の中心に和室があるのですが、
友達が来たときに布団敷いて泊まっていったり、
お子さんのお昼寝などでも大活躍しているようです。
2件分の間口で 暑い寒いは大丈夫だったのか?
これだけ建物が長いと、家の端端で温度差が出そうですが、
ほとんどないとおっしゃる。
空調計画はモデルハウスと同じダクトエアコン方式で、
ダクトは分岐され、家のあちこちに冷暖房を送り届けている。
ダクトの1本は床下につながっており、床下暖房もされている。
「1番離れてる場所の方がむしろ暖かい時もあるくらい」で、
送付量を調整しながら家じゅうで
暑さ寒さ知らずの暮らしに満足度が高いようです。
(オーナー様は近所にできたカフェのコーヒー豆を使って美味しいコーヒーを入れてくれました。)
平屋の暮らしのメリットデメリットに関しては、
以前記事でまとめているので、興味がある人は見ていただきたいところです。
しかしながら、この丸山の家の敷地は150坪ある。(驚
それなりにゆとりのある敷地が前提条件です。
全国的な平屋人気
蛇足ですが、
今回の日経ホームビルダーでも
「じわり広がる平屋人気」という特集がされていた。
ローコストのビルダーから、住友林業のようなハウスメーカーまで
平家人気を取り込むように、専用の商品が投入されている。
住友林業全体としては、約4分の1が平屋の注文だそうで、
九州のようなローカル市場においては、50%が平屋だというから驚きです。
また別の調査でも、積極的に省きたいのは「子供部屋」が1位だという。
少子高齢化の時代に、平屋人気も自然な流れなんですね。