路地の突き当たり、緑に囲まれる「紫竹の家D」
路地の突き当たり、緑に囲まれる
設計:ma ヤマシタ マコト
監督:小林 秀昭
- コンセプト
- 住宅地のなかにあって、さらに細い路地の突き当たりにある比較的広い敷地。このような場所だからこそ、豊かな緑が窓から見える、そんな家にしたいと考えた。どの窓からも自分の庭や隣家の植木が見え、風が抜ける。人は通らず、もちろん自動車も走らない。窓を大きく開けて、外部の環境を充分に享受する、そんな家を目指した。
- 外観
- 道路面から約90㎝上がった宅地であるが、前面道路からは7M以上離して家を配置し、さらに一階部分の軒を深く低く抑えており、建物による圧迫感はない。
更に前面道路が南側である為、建物と道路の間に緑豊かな庭を配置した。これにより路地の突き当りという立地だが路地入口からは建物はほとんど見えない。
外壁は杉板縦貼り、目隠しの為に設置したルーバーフェンスと相まって緑に溶け込み、さながら住宅地に現れたオアシスのような雰囲気である。
アプローチの突き当たりには、リビングの大きな開口があるため、目隠しとしてに版築(型枠に土を入れて層になるよう付き固めた土塀)を設置した。これはオガスタ初の試みで、スタッフ総出で一日半をかけて製作した。
- 内観
- 床材や一部壁面、キッチン収納やテレビ台等の造作家具をナラ無垢材を使用し、全体に高級感のある落ち着いた雰囲気で統一されている。そのなかで、あえて赤のレザーを用いたソファーが空間を引き締める。
玄関ホールを介して和室を配置し、プライベートな空間であるリビングダイニングと空間を分ける事で急な来客にも対応できる。
2階は寝室や子供部屋となるが、二階ホールと繋がるリビングの吹き抜けにスノコを設置し、1~2階を柔らかく繋ぐ。