開口部緑化率の高いゼロエネ住宅「黒埼の家C」
開口部緑化率の高いゼロエネ住宅
設計/阿部誠治 監督/波潟靖
- コンセプト
- モデルハウスに似た構えですが、中の空間は全く異なる。
施主様の暮らしへの要求からのしつらえや、周辺の緑への開口部のつながりなど考慮した丁寧な設計で、「暮らしやすそう」と完成内覧会でご覧になられたお客様からも好評でした。
- 外観
- 敷地は47坪とやや小さ目だが、南道路だから日射は十分に取れる。
正面は玄関以外は杉板で、モデルハウスとの印象の違いが出ている。
アプローチは白御影石でこちらへどうぞと誘導しているが、車が乗っても大丈夫なように平らに仕上げています。2階のバルコニーで、夏は南側の窓には直接日が当たらない、夏に涼しい設計。
- 内部空間
- 前面道路側に奥行きが乏しく、フェンスが難しかったので、雪見障子を採用。
上下に自在に動かせるので、開け方で向かいの植栽も景色に切り取ることができる。
あえてデッキとは掃出しにせず、低い腰壁を設けてリビングの内包感をつくりだす。
4.5畳の、畳コーナーを設けてちょっと居心地の違う空間に。床より20cm上げて低いベンチのような性質もあり。スリットを切り、床下暖房の効率を稼いでいる。古いキンモクセイを眺められる窓辺のダイニングは、南北の通風とあいまって気持ちが良い。
2階に子供室と寝室。水回りも2階に設けているため、1階部分を広く使えている。センター階段は暗くならぬようにTOPライトで採光。夏には開け閉めできて、暖気を逃すこともできる。