先日、設計部+豊島さんで研修に行ってきました。
訪れた先は
①谷村美術館
②玉翠園
③翡翠園
④暮らしの工房:岡沢さんの自邸
⑤斜めの家
⑥小林古径記念美術館
です。
中でも印象深かった①、③、④についてレポートさせていただきます。
谷村美術館
谷村美術館は1983年に開館し、木彫芸術家 澤田政廣氏の作品を展示している美術館で村野藤吾という建築家が設計しました。
谷村という名前は谷村建設という建設会社が施工したことから名づけられたそうです。
外観はこちら。
中庭を囲うように続くアプローチは壁と床の継ぎ目が優しいアールを描いていました。
これは柱の影が角で切れてしまわないようになっているそうです。
館内では作品一つ一つに合わせて光を調整し設計されていました。※撮影禁止のためHPの画像を使用します。
進んでいく度、作品が観えて自然と次の作品へと導かれる動線になっています。
作品に合わせて設計をしているため、今後も作品の入れ替えはないようです。
どの場所も視界には窓を直接見せず作品を引き立てるような自然光と照明をうまく使い、落ち着く空間となっていました。
翡翠円
美術館から少し離れたところに翡翠円という造園家の中根金作氏によって手掛けられた日本庭園があります。
最初に目につくのはパワーストーンの大きな翡翠です。
触ると幸運が訪れるようで、しっかりパワーをもらってきました。
この翡翠園では季節ごとに変化する景観を愉しむことができるようで、この時期では徐々に秋の庭に変化する様子が見られました。
紅葉も美しいだろうなと思いながら眺めていました。
流れる水の音も心地よかったです。
1万7千平方メートル(5,000坪以上)の大きな庭を散策し、美しい日本庭園に癒されました。
岡沢さん自邸
上越市にある、暮らしの工房の岡沢さんという方の自邸を見学させていただきました。
外壁は杉の無塗装でした。
オガスタでよく使用するウッドロングエコ塗装と比べると、明るくやわらかい印象でした。
南と比べると西(手前側)は変化が大きく、グレーになっているのが分かります。(築一年)
中へお邪魔すると1階はLDKが4畳半ずつ自然な空間分けがされていましたが、視界はつながっているので広さを感じられました。
ダイニングとリビングを挟むように大きな窓があり、風が通ると気持ちがよかったです。
2階では4畳+1畳の収納スペースがある個室がありました。
4畳の子供部屋の活用方法を見学させていただいて、うまく家具をレイアウトすればベッドと机を置いても十分だなと、とても勉強になりました。
また、4畳の二つの個室の間には畳の小下りスペースがあり、正面には桜の木がある絶好の居場所となっていました。
桜の木の奥には池があるロケーション抜群の立地でしたが、複雑な敷地でもありました。
そんな敷地にも関わらず変形した敷地を生かした設計はとても勉強になり、真似させていただきたいことがたくさんありました。
オガスタとは違ったスケール感や、仕上げなどとても参考になりました。
貴重な体験をさせていただきありがとうございました。