センターダイニングの家「さつき野の家」
センターダイニングの家
設計/阿部誠治 監督/波潟靖
- コンセプト
- 新興団地の角地に立つ、国認定のゼロエネ住宅。
樹脂トリプルサッシや高性能設備搭載で、道路から見えない屋根に5Kwのソーラーパネルで、家庭で消費する1次エネルギー相当を上回る。
Q値=1.12【燃費ナビ】
- 外観
- スカッと見せるために、2階はGLのフラットスパン。それとの対比を強めるために、1階は杉板の押し縁をダブルにしている。
駐車場はあえて、コンクリートで固めず砂利での仕上げ。杉板壁を背景に、植栽と併せて自然である
。階高を低く抑えて品が良く安定感がある。角地で2面接道なので、脇も窓と壁が端正にデザインされ、部分的にそとん壁をつかうことで圧迫感をなくし、植栽が引き立つようにしている。
街並みの一角に建つ住宅のひとつとしての、配慮である。
- 内部空間
- ダイニングは収納棚で囲まれていて、座ると身を守られていて安心感がある。
南側に吹き抜けを設け、リビングへの採光としている。キッチンも床に合わせたナラ材の造作で、完全オリジナル。天板は地元のステンレス加工業者にバイブレーション加工させている。シンクの下のごみ箱スペースも液だれを防いで実用的。
和室は引込障子で、宿泊者があればリビングから独立させられる。庭にはケンドンの上げ下げ障子。2階にはご主人のための書斎と、本格的な防音を施したピアノ室を配置している。