国産材の無垢フローリング材
今までフローリング材は、北米で採られたオークの無垢材をメインで用いてました。
しかし、外国製品は為替や世界相場によって値段が変動します。
2021年の現在、アメリカは、リーマンショックの前以上に、住宅バブルになっており、建材相場が跳ね上がっております。SDGsの観点でも国産材利用が望ましいです。
国産の良質な無垢フローリング材を紹介します。
北海道産のセン:特徴
「セン」とは、あまり聞きなじみのない材料ですが、太鼓の胴体で使っている材料と言えば何となく想像がつく。ケヤキに似たはっきりとした木目が特徴です。
明るくやや黄色味かかった色合いです。どことなく「和」の印象を与えます。色味は、置いてあるナラの経年で赤黒くなったテーブルの色味と比較すると、明るいのが分かります。品の良い風合いです。建具と合わせるならば、同じく色の淡いシナベニヤや、白い塗装品が相性が良いと思われます。
広葉樹の中でも、比重が0.5であり、針葉樹に迫るような比重の軽い材料です。
軽い素材は、床暖房が無い場合でもひんやり感がしにくく、歩行感が良く、疲れにくいという利点があります。
比重比較: ナラ 0.67 カラマツ 0.5 杉 0.38
グレードはソリッド乱尺(無節)
広葉樹は針葉樹と異なり、まっすぐに育たないため、採れる材料の長さが異なります。
通常の製品は(ユニ)といい、1枚の板が5つのパーツで継いであるものを用います。
継がない、1枚もの無垢の板(ソリッド)を張っていくのを乱尺といいます。
ソリッドなので1枚1枚が無垢の表情です。
材料費だけでなく、施工の手間もかかりますが、木目の風合いは最高です。
仕上げは自家製の蜜蝋ワックスを手で塗りこみます。