まもなく外部の足場が外れる五十嵐の家Iは外壁工事が着々と進んでおります。
こちらではいつもの杉板ウッドロングエコ塗装の押縁と、そとん壁を組み合わせた仕上げになっています。
そとん壁の特徴
そとん壁は、鹿児島にあるシラス台地のシラスからとれる外壁材です。
いくつか特徴を紹介します。
エコロジー建材
シラスは火砕流堆積物なので弊社のHPでも紹介しているように、製造過程において化石燃料を使っていません。
解体時にも土へ還るエコロジー建材です。
劣化しにくい優れた耐久性
もとはマグマの噴火物なので高温で焼成されいるため、紫外線や雨による退色や劣化がおきにくくほぼメンテナンスフリーと言われています。
なので維持管理の費用を軽減することができます。
デザイン性
そとん壁は左官屋さんによる手作業で仕上げていきます。
手作業ならではの優しい雰囲気と、継ぎ目のないきれいな仕上がりは上品な印象があります。
また仕上スチロゴテなどを使うことで、様々なテクスチャーをつけることができます。
施工の様子
1.まずはラス網という剥落を防ぐための金網を貼り付けます。
2.続いて下塗りです
そとん壁は下塗り・上塗りの2層構造になっています。
1層目は粒子が細かいため、雨水など侵入を防止します。
下塗り材を網にからめるように10㎜程度塗りつけていきます。
3.上塗り
1週間ほど経ち、下塗り材が乾いたら上塗りを行います。
当たり前ですが、工程に一つ一つ意味があって一から施工をみてると勉強になります。
五十嵐の家Iでは左官工事の見どころがたくさんありますので楽しみです。