小さな農村の文化薫る場所「味方の家」
設計:阿部 誠治 監督:小林 秀昭
- コンセプト
- ご実家の敷地内に延床面積22坪の小さな家を計画しました。腰屋根や腰葺などのエッセンスを盛り込みながら、伝統的な建造物を擁する味方の地にふさわしい佇まいとなるよう配慮しました。
- 外観
- 18坪の一階部分に+4坪のボリュームを積層して腰屋根のようなフォルムにしました。一階部分は安田瓦と緑青を模したモスグリーン板金の寄棟屋根になっています。外壁は一階は杉板のウッドロングエコとし、二階部は黒塗装杉板です。
- 内観
- 家の中心にタタミリビングを配置し外周には広縁、小間、食堂、台所が面しています。タタミリビングの上部は構造を表し木質感を出しています。南面する天井一杯の大開口部には縦繁障子を嵌め込んでおり、やわらかな光が室内を満たします。
壁付けのキッチンとL字につながるカップボードはオリジナルで製作しています。グレイ系のタイルは建主こだわりの逸品です。
代々引き継がれてきた蔵戸は土間と小間を隔てる仕切りとして活用しました。
寝室の天井は桧の羽目板張り。壁は建主が漆喰をDIYで施工しました。
- 規模・構造
- 敷地面積:100坪
延床面積:22坪
木造在来工法 2階建て
- 性能
- 耐震等級2以上
Q値:1.15[W/㎡K]
Ua値:0.33[W/㎡K]
暖房負荷:31.7[kWh/㎡]
冷房負荷:13.5[kWh/㎡]
空調計画:床下エアコン+2F壁掛けエアコン