竹窓居「荒川の家」
竹窓居
設計/阿部誠治 監督/小林秀昭
- コンセプト
- 地元の腕の良い大工によりつくられた、農作業小屋をリノベーションする計画。
元の建物内部は真壁で構造現し。構造はすこぶる健全で、維持管理状態は最高であった。
ここをスケルトンにして断熱+耐震改修をし、住居へと生まれ変わらせる。
構造分と内装DIYで費用が抑えられたので、性能は新築同様となり、費用は2割程度安く完成した。
オガスタ史上、最も自然で美しい窓からの風景を持つ家。
- 外観
- 基本外周はそのままに、玄関部分だけ増加した。
外装、ガルバ・屋根はアスファルトシングル。あえて1階の雨どいは省いている。
周囲は竹の防風林で囲まれ、緑の濃厚な立地である。シャノン特性、樹脂引込戸をしまう戸袋が印象的。
- 内部空間
- 玄関を入るとすぐに正面にナラの無垢材で制作した重厚な框戸が出迎える。
リビングに進むと、隅切りの巨大開口が目に入ってくる。正面の引込戸は、框隠しになっていて樹脂の大きな枠が消されてガラスしか見えてこない。絵画のような窓からの風景を手に入れた。
床材はナラの乱尺張り。ラスティックグレードの節がこの家にはコクを深く出して似合っている。
2階天井と壁に関しては施主がDIYでエマルジョンペイント塗装。渋めのライトグレイで精神が引き締まる様なシックな空間が生まれた。