6月10日から13日にかけて、3年ぶりとなる社員旅行で四国まで行って参りました。
いろいろ忙しくて1カ月以上遅れての報告です。
だれもブログで書かないので、相模目線でのレポートになります。
新潟県人にとっては未知の四国
旅先の選定ではスタッフでアンケートを実施して、一番多かったのが四国でした。
北海道や九州ですと、個人旅行では行きやすいですが、四国に関しては新潟県人は行ったことがあまりないので新鮮味がある印象です。
新潟からピーチアビエーションで関西空港まで飛んで、レンタカーを借りる。
そこから淡路島経由で四国に上陸していろいろ巡って参りました。
車3台で向かったため、それぞれが行きたいところを巡るような、かなり自由な社員旅行。
私たちの車は建築廻りをメインとして行いました。
香川県といえば丹下健三
香川県は、県庁も丹下健三が設計しており、他にも体育館や、戦争の慰霊公園の作品があります。1月に入社した中途の塩谷は、前職では丹下事務所にいたので、エピソードも含めて建築の解説をしてくれるツアーガイドとしても活躍しました。
やはり 代表作の一つ、香川県庁が美しすぎます。
もう 桂離宮的な浮遊感とプロポーションの表現。少ない材料で最大効果を出している。
県庁は香川県民の誇りのようです。
高知は堀部さんと内藤さん
高知県では、堀部さんの竹林寺の納骨堂が、工務店の界隈ではとても有名な作品。
誰もが行きたいと思う建築です。2016年の建築学会賞を受賞した建物で、まだ建築として若いのですが、1600年代に建立したお寺とマッチしていて静謐です。
後ほど堀部さんと少しやりとりした際に、
「この古刹とどう向き合うかが大きなプレッシャーであった。特に足元をRCに現代の建築はしなければならないが、石場建にしたかった。」とのことですが、
特別な建材を用いず、住宅で普通に使われる一般材を用いて、みごとに100年200年と褪せない建築美を作り出しておりました。
竹林寺に隣接していている 内藤廣氏の設計の牧野富太郎記念館本館も、
同じ駐車場に停めて見ることができるという、建築ファンにはたまらない。
大きな曲線形状の屋根が特徴の建築ですが、驚くほどその屋根の存在が消えている。
内藤氏はかつて、自らの建築の質を「サイレント・アーキテクチャー」と称してましたが、その意味を強くここで理解できます。
巨大な屋根の構造が内部空間で演出されていて、消された外の印象からのギャップが見事でした。また、歩くほどに景色の変わる回遊式庭園のようで、ランドスケープの処理も見事で圧巻です。
私の大好きな2人の建築家の、代表作級の夢の共演が素晴らしかったです。
また、訪れての印象が一番強烈だったのは、「イサムノグチ庭園美術館」でした。
場内の写真撮影が禁止なのでお見せできないのが残念ですが、作品にしろランドスケープにしろ圧巻。 こればかりは現地に行くしかありません。
イサムノグチの凄いところは、自らが亡き後になっても、石工の仕事が安定して生まれることを考え、地域にお金が落ちるようにデザインしていたこと。
食事も四国は何でもおいしかった。
まずは、香川県は「うどん県」と言われてますが、本当だった !
新潟だとドライブすると、ラーメン屋があちこちにありますが、全く見当たらない。
ツィッターで発信すると、香川県民の方からは、
「うどんと鳥くらいなもんだ」との情報も。
確かに誰しもが骨付き鶏肉をおススメする。有名店の一鶏は行列でギブアップ。
現地民の集う居酒屋でも鶏肉はあり、食べたらやはりうまかったです。
しかし、香川以外でも、何を食べても四国はおいしかった。
高知ではカツオはもちろん外せません。
そして、人間が皆さん親切だったように思いました。
多分これはお遍路さんの巡礼があるからか?
旅人を優しくする文化が残っているんだなぁと勝手に思ってます。
そして地形的に変化にとんでいる。
海岸線も複雑だし、島があって、海があって。
新潟平野のようなどこまでも続く平坦地でなくて、
どこに行っても山が迫っている。
そして、降水量が少ないために干ばつに備えて溜池があちこちにある。
地理の教科書で習ったことですが、実際に行って体感するとリアリティがありました。
以前はアジアなどの海外旅行が多かったけれど、国内旅行も良いもんですね。
勝手がきくし、ストレスなく旅行できる。
皆様も夏にまだ見ぬ日本の風景を楽しんでみてはいかがでしょう。