農家住宅のリノベーション
リノベーション工事が始まりました。
今回は約80坪の農家住宅。
お施主様のご実家で、若世帯が住む30坪程度分を部分的にリノベーションする計画です。
無事解体工事が完了しました。
構造状態のチェック
解体工事が終わると、構造状態をチェックします。
大きな劣化などは確認されず、既存の土台や柱・梁を利用できそうです。
お施主様のお父さんのお父さんの代に建てたお家。
もっとも古い部分は築100年程度と予想されます。
それでも劣化のみられない構造体に、木という素材の強さを感じます。
増改築をした経緯があるので、構造の寸法が部分によってまちまちです。
現地で全て採寸し、それに合わせて部材を段取りします。
瓦屋根の耐久性
母屋の瓦屋根。
最も建築の古い部分なので、100年程度と予想されます。
(もしかしたら、1回くらいは葺き替えているのかもしれませんが、記録が残っていません…)
表面の独特なちぢみ模様から、安田瓦と推測されます。
安田瓦の歴史は200年程度のようですので、実際に100年ほど風雪に耐えたものかもしれません。
割れはみられず、表面の風化がわずかにみられます。
屋根を裏からみると、雨漏れの跡はみられません。
しっかりと家を、雨風雪から守ってきたようです。
新しい高耐久の素材などが次々と出てきますが、実際に地域の気候に長い年月耐えてきた素材には
深い説得力を感じます。