葦天井の月あかり「月潟の家」
葦天井の月あかり
設計/阿部誠治 監督/波潟靖
- コンセプト
- 100坪の北側道路の敷地に立つキュービックなフォルム。外部からは想像もつかない豪快な内部空間。勾配天井の吹き抜けにヨシべニアの表情が質感が高い住宅となった。
- 外観
- 前面ファサードはせり立つ杉板の壁でデザインしている。車庫は予算の関係で既成品のカーポートとなったが、風よけは杉板の塀にしている。南側の庭から見る外観は、窓の開閉場所を限定し、それ以外はFIX窓としている。そのために枠がスリムになり、さらにすっきりと見せている。もちろん太陽に素直な設計。
- 内部空間
- リビングはハイサイドサッシとFIX窓が組み合わさり、南面の開口部は最大化している。
吉村障子が引き込みされていて、鴨居の上には間接照明が仕込まれている。
天井は全面的に「ヨシべニア」を張り、空間に強い印象を与えている。光のグラデーションができていて、非常に美しい。
リビングの奥には和室があり、寝室として利用する。壁が傷まないようにべニアで腰壁を設けている。
2階は将来的な子ども室。当面はフリーな空間として利用する。