「イラガ」とは、柿やサクラ、カエデ、ヤナギなど幅広い種類の木に生息する昆虫で、「刺蛾」とも呼ばれます。この虫は幼虫→繭→成虫と成長していきますが、特に幼虫には強い毒があります。
イラガの幼虫は約2cm程度の小さなサイズで、ウミウシのようなトゲと鮮やかな黄緑色が特徴です。見た目は驚くほど美しくもあり、しかしトゲをうっかり触ると激しい痛みとかゆみに襲われることがあります。そのため、地方によっては「デンキムシ」とも呼ばれることもあります。
幼虫になるとなんとも厄介なイラガですが、繭のうちであれば駆除は簡単です。
樹木が葉を茂らす前が駆除の絶好のタイミング。枝先を眺めてみて写真のような繭を発見したらラジオペンチでポリポリ取ってしまいましょう。
イラガの幼虫が大量発生するとせっかくの葉が食い散らかされてしまいます。しかもモミジなどの葉が柔らかい、優しい風合いの葉が軒並みやられてしまうのがつらいところです。