犬と猫と暮らす「聖籠の家」
設計:maヤマシタマコト/監督:小林 秀昭
- コンセプト
- 敷地は聖籠町と新発田市の境。南には水田を挟んで高速道路が見えるが、盛り土の法面に植えられた緑が色濃い。
北入り道路で、敷地は南北に33Mと長く、駐車スペースをゆったり取っても南には充分すぎる庭が残る。
ここに大人3人と犬と猫の暮らす家を計画した。
個性を出しつつも、目立つことのない家。
家族がそれぞれの趣味に打ち込める家。
畑仕事を楽しみながら動物たちとのんびりと暮らせる家。
そんな家を目指した。
- 外観
- 3.5間×5.5間の総二階に、単純な切妻屋根を架けている。
道路に面した北側は開口部を最小にし、外壁の杉板をグレーに近いモスグリーンで塗装して個性を出している。
玄関ポーチに設けられた縦格子は、玄関ドアを視線と吹き付ける雪から守ると同時に、立面のアクセントになっている。
南側は同じ杉板だがウッドロングエコ塗装とし、開口も大きく設けて表情を変えた。
- 内観
- 家族それぞれの部屋を充分に確保するかわりに、家族室はやや小ぶりとなったが、食事をキッチン前のカウンターで摂ることで、寛ぐには程よい大きさになったと思う。
階段を中心に置くことで、それぞれの部屋の適度な距離をとっている。
動物たちが体を当てそうな部分にはコーナーガードを設けて汚れ防止としている。
また吹き抜けには猫が立体的に動けるような小さな仕掛けを用意した。
二階の居室は施主による塗装。
- 規模・構造
- 敷地面積:132.9 坪
延床面積:36.32 坪
木造在来工法 2階建
- 性能
- Q値:0.85 [W/㎡K]
Ua値:0.28 [W/㎡K]
暖房負荷:16.7 [kWh/㎡]
冷房負荷:10.1 [kWh/㎡]
空調計画:床下エアコン暖房+壁掛けエアコン冷房方式