エアコンは温度を下げる際に除湿する働きもあるけれど、換気扇が熱交換しないタイプであると、断続的に室内に入ってくる外気に含まれている絶対的な水蒸気のせいで相対湿度は下がらない。
エアコンで無理に湿度を理想的な水準(60%以下)にしようとするならば、温度を必要以上に下げる必要が出てくる。いわゆる冷房病のリスクがある。
しかし、この換気扇であれば、グラフのように温度を過剰に下げずに湿度を下げることができる。
(グラフは建築知識2013年10月号掲載のローヤル電機の記事広告より)
高断熱で「熱」が制御できた。
次なる制御すべきは「湿度」です。
冬場と夏場を理想的な湿度に維持することは、体感性の向上はもちろんですが、
カビダニを防ぎ、健康に害のない住環境とするために重要です。
余談ですが、夏に床下の空気を躯体内部に取り込んで循環させるという通気工法があります。
「床下は冷地熱で温度が低い。床下の冷気を壁の中に通して小屋裏から排気する。」という理屈です。
この手の工法は、イメージではよさそうに思えますが、現実的には断続的に外気の水蒸気を室内に侵入することを防ぎようがない。湿度の理想的に均衡をすることが難しい。
夏場の体感は 不快指数というぐらいで、
温度と湿度の両面でコントロールできないと意味がない。
その手の工法の住宅の温熱環境の状態がどのようになったかを、NETでかなり調べてみましたが、温度の推移はあっても湿度に焦点を当てた情報がありませんでした。湿度に何しての情報は出せないのだと思われます。