桜並木を眺め、ワインを愉しむ「巻の家B」
桜並木を眺め、ワインを愉しむ
基本設計/相模稔 実施設計/阿部誠治 監督/小林秀昭
- コンセプト
- 角田山と桜の大樹並木を臨める豊かな敷地に建つ、あるワイナリーオーナーのための家。
家が暮らす人を表現できたなら、長く親しみが持てる。
- 外観
- 4間真四角の総二階の本体を、中央で三角部分をそぎ落として屋根をかけた、シンプルな形。
吹抜けのある三角形の半外空間を薪ストーブの煙突が貫く。外壁は杉板のファサードラタン(すのこ張り)材料が厚く通気がよいので耐久性もよい。玄関脇は軒を広く取り、薪置きと自転車置き場になっている。
- 内部空間
- 「食」を楽しむためのキッチンとテーブルが暮らしの中心である。窓が135度に広がり、角田山から桜並木、弥彦山まで一望できる。西日きにせず景観を取り込むことがまず第一。
玄関を開けると、風除室なくすぐ生活空間につながっていて、広く見せている。そして、リビングは排除してキッチンとストーブがあればよいという大胆な割り切り。
オーク(ナラ)のワイン樽をアクセントウォールとテーブルの脚に使って、この家の個性を演出している。
- 外構
- 庭はお引き渡し後、お施主様が造園工事に挑むため、最低限の施工にとどめている。
植樹に、薪棚に、家庭菜園に…お引渡後のお楽しみです。