森を育む、野遊びの家「柳沢の山荘」
森を育む、野遊びの家
設計/阿部誠治 監督/波潟靖
- コンセプト
- 建築地は緑の深い三条の山間の集落。680坪もの土地を少しづつ整備しながら、これから500本もの苗木を植え、間引き、育て、森を創っていく。湿地や池、畑なども計画されており、3年 5年と楽しみな家だ。仲間が来訪した際には、庭にテントを張り宿泊をしたり・・とプライベートキャンプ場のような計画である。
- 外観
- 屋根形状はタープをイメージしたフォルムとなっている。折り紙のようなシャープな屋根を、杉板の壁にかぶせている。南西方向の広い縁台のような半外空間のデッキがあり、彫が深く、影も深い。施主曰く「ここが一番欲しかった空間」とのこと。近くに沢が流れていて鳥の音が聞こえる。風が通り気持ち良い。
- 内部空間
- 食事が中心のライフスタイル。キッチンは製作で、アウトドア用のハイカロリーバーナーを置けるスペースを配備している。船底の天井は造形的にも美しい。書斎との間仕切りは、透ける和紙を選んで軽やかに区切る。本棚の裏が寝室スペースになっている。特性のフルオープンの樹脂窓を開け放つと、広大な庭とつながり外に気持ちを誘う。