珪藻土については珪藻土自体の吸湿、放湿の調湿効果は確かに漆喰より優れてはいますが、珪藻土自体は固化しないので固化材が必要になります。固化材には、(1)高分子吸収剤(合成樹脂)(2)セメント(3)石灰等(4)粘土を使った製品があります。(2)のセメント系は、アルカリが強く木部が焼ける(変色)する可能性が高いので、OSでは使いません。(3)(4)は、天然の無機質が材料なので、自然素材と言えば自然素材ですが、攪拌時にだまになりやすく、どうしても均質に塗れないことと、クラックが入りやすいという、仕上がりの問題がつきまといます。美しい仕上がりにしたい場合は(1)の固化材のタイプにするほうが良いでしょう。施工としては、ローラーで塗るタイプのものもありますが、ローラーの場合は2mm以下で薄いので調湿性の効果は、コテ塗りに比べ効果がやや劣ります。珪藻土の最大のメリットは、「空気の清浄化」です。
珪藻土には電子顕微鏡でみると小さな穴があり、そこにVOC(揮発性化学物質)が入ると分解されるので、シックハウス対策として人気が出ました。室内の「生活臭」軽減にも役立ちます。
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