気密していない家に比べて内部の音が少し響くように感じる場合もあります。
しかし、最終的には家のつくりではなく、内装やインテリアにより音響は差が出ます。
理由:
(1)隙間の多い家は外の音も浸入しやすいですが、高気密の住宅は雨が降ったのも気がつかないほどの静けさです。外の音がしない分だけ室内の音が意識されます。
(2)従来では隙間から漏れていた音が少なくなるので、その分だけ建物内部で反響・吸音されます。
(3)建物が家具が置かれカーテンなどが入ると違和感は感じられなくなるのが普通です。家具類で乱反射し、カーテンなどで吸音されるからです。室内に物が少なく、ビニールクロスで包んだような室内では、反響音が気になるという事例もあると聞きます。
余談:
よりよい音を求めてオーディオルームを望む音楽通の殿方もいらっしゃいます。参考となるのはコンサートホールで、程よい吸音性のある仕上げと、意図的に乱反射させる設計をすることが理想とされます。住宅レベルでは、緩やかな傾斜天井にし、羽目板などの木装にするなどすると理想的な音環境になります。