今回は、ちょっとお家の話から少し離れてみます。
以前のコラムで「20代半ばでそこそこ大病します。」と書きました。
それに絡めて、健康のお話を。
きっかけは、20代半ばで受けた職場の健康診断でした。
引っかかったのは尿検査の蛋白の数値でした。
正常値の10倍くらいで、わかる人が見れば一目瞭然で「ヤバイやつ」でした。
かかりつけの内科で再検査を受けても当然どうにかなるわけでもなく、総合病院へ通うことに。
蛋白の数値が悪いと、疑われるのが腎臓の病気。
腎臓に針を刺して細胞を採取する腎生検を行うと、病気がはっきりしました。
(局所麻酔で16ゲージの針をブスリと刺すので、ただただ怖い)
20代で患った病気のこと
聞いてみると、慢性腎炎というやつで、レベルは一番悪いところ。
場合によっては妊娠を諦める方もいるようでした。
治療せずにこのまま過ごしたら、確実に人工透析になります、と言われました。
腎臓に負担になるものと言えば、塩分がその代表です。
食事指導が必要な食生活では無かったので、塩分取りすぎだけが原因では無いようですが、もともと弱かったのかと思います。
昔から、疲れやすくて学校行事の後は風邪をひいたり、頭痛になったり。
旅行に行ったあとは数日間だるさが抜けなかったり。
午前中動けないくらいに体が重い日が多かったり。
病気しがちだったせいで、普通ではない体調が自分の中でいつの間にか普通になっていて、それを気にも留めていませんでした。
慢性腎炎は完治というのは無いのですが、最初の頃と比べるとだいぶ体が軽くなったし、動けるようになったと感じています。
当時ほどでは無いですが、今でも塩分には気をつけて過ごしています。
全国的に見て新潟は雪国なせいか、摂取塩分が多めだそうです。
そして世界的に見ると、日本は摂取塩分が多めだとか。
ヘルシーとされている「和食」が、塩分が高いから。
醤油や味噌が多用され、味をしみこませたり、漬け込んだりしたおかずが多いので、考えてみれば当たり前なのです。
塩分に気を付け始めてからは、成分表示の横のナトリウムの欄もよく読むようになりました。
何にでも塩分が入っていて、そりゃもうびっくりです。
料理酒にも入ってる物があったり、使いやすい「やさしいお酢」なんかにも。
顆粒だしは勿論、鍋で煮出すだけで美味しいスープが出来ます、とうたってる出汁パックもガッツリ入ってます。(茅乃舎出汁とか、すごく美味しいけど注意が必要です)
コンビニおにぎりも、一個あたりに2gぐらい入っていたり。
もう、食べるもの無いじゃない!!何食べればいいの!!と、イライラばかりしてました。
減塩生活のポイント
減塩生活の味方は、香辛料・お酢・薬味・出汁・ケチャップ・マヨネーズでした。
減塩生活をする中で、自分なりのポイントはこんなかんじです。
●出汁をしっかりとると、味噌汁が薄くても美味しく食べられます。無塩の顆粒だしも売っていて、野菜の種類を沢山入れても野菜の甘みで美味しく味噌が控えられます。
●下味の塩を振りすぎないで、後からソースを乗せたり餡をかけたりすると、味が濃く感じられます。
●酸味を使えば塩分を抑えられます。お酢の他に、トマト缶が使えました。
●ブラックペッパーや、カレー粉など、少し多めに使うと塩が少なくても気になりません。
今では、お酢を使った酢の物や南蛮漬けは我が家の定番おかずになり、豚汁を作るときも生姜をたっぷり入れて味噌を控えています。
(このお酢、すっごく美味しいです!スーパーで売ってます♪)
面倒ですが、カレーもスパイスを組み合わせて作ればかなり減塩になります。
面倒で最近作ってませんが…
時々、出来合いのお弁当などを食べるとしょっぱい!と感じるほどには減塩できているようです。
今は健康志向も高まり、減塩食材コーナーがあったり、調味料も減塩タイプが増えてきました。
嬉しい限りです。
健康に暮らせることが何よりの幸せ
幸せの定義は人それぞれなのかもしれませんが、健康に暮らせることが何より幸せだなーと闘病生活を経て思うわけです。
元気に働けているから、お家も持てたりするわけですし。
病気になって初めて健康の有り難さに涙するわけですが、奥さんに「醤油かけすぎだよ!」「ラーメンのスープ残してね!」と言われて、うるさがってませんか?(笑)
時々、自分や家族の健康について考える時間も、また大切かもしれません。
息子の風邪で仕事を1週間も休み、改めて思うのでした。
げんきがいちばん!