DIYで畳小上がりに収納棚を作ってみた。
以前の記事、我が家の「リビング=子ども部屋」問題で、小上がりが子ども部屋化してしまい、おもちゃが片付かない悩みをご紹介させていただきました。
今回はその改善のため、DIYで小上がりに収納をつくったお話をさせていただきたいと思います。
▲以前ご紹介した、我が家の小上がりの様子…。
お見苦しい写真を度々ご覧いただき恐縮なのですが、平日はだいたいこんな感じの状態です。
仕事から帰ってきたらとりあえず荷物を置いてしまったり。
わたしが家事をしている間、リビングの小上がりで遊ぶ息子のおもちゃが、とうとう床下の引き出しに収まりきらなくなってきたのです。
昭和の茶の間のようなリビング
家をつくった当初は、子ども部屋があるからリビングにはそこまで収納は必要ないと思っていました。共有スペースはものを置かず、すっきりとした空間にしたかったからです。
ところが、共働きの我が家にとって、平日の夜は、家族で一緒に過ごせる貴重な時間。
リビングで私は家事をして、その間小上がりで息子に遊んでいてもらいたいし、いずれは宿題もしてほしい。
子ども部屋にこもるのではなく、なるべくリビングで過ごしてもらうためには、リビングも子ども部屋化できるよう、収納を追加することに決めました。
そういえば自分の実家もそうだった…リビングにごちゃごちゃとものが溢れていて、散らかっていたのは、みんながリビングで過ごしていたからだったのだ、ということに今更気がつきました。
インテリア雑誌に出てくるような、美しいリビングに憧れていたけれど、実際の暮らしでは、家族が集まってテレビを見たりごろごろしたり、そんな昭和の茶の間のような暮らしの方が楽しい。
そんな家でありたいと思うようになりました。
小上がりの床の間を収納スペースに
▲相変わらず散らかっている小上がりで施工準備
そこで、意を決して小上がりの床の間に棚を作ることにしました。夫には反対されましたが、固定せず、いらなくなったら取り外せることを伝えて納得してもらいました。
既製品ではイメージに合うものがなかったのと、あまりお金をかけられないのでDIYで施工することに。
改造イメージは下記の3つ。
1. 季節のしつらいを飾れる床の間としての機能は失わないように、棚は胸の高さまでにして、その上に飾りができるようにする。
2.棚の空いた壁面は、子どもの描いた絵が気軽に飾れるよう、磁石がくっつく壁にする。
3.室内が全部白い壁なので、小上がりの一面だけアクセントカラーを追加する。
2と3については、マグネット塗料を壁面に塗ることで対応しました。
まずマグネット塗料を塗りました
▲購入したマグネット塗料
塗料を購入したのはwebショップ「toolbox」。
DIYに便利なあれこれを購入することができます。
このマグネット塗料は、塗るだけで普通の壁面が磁石のくっつく壁になりますし、色合いも落ち着いたダークグレーになるということで、期待して購入しました。
こちらの商品、まず使う前にかなり中身が分離しているのでしっかり攪拌しないといけないのですが、それがかなりの重労働…。おそらく磁石をくっつけるために金属が粉になって配合されているのでしょうか、それが相当重たくて、とにかく混ざらない…。
一応、ものをつくることを仕事にしている自分でも、きれいに均一に混ぜるのが難しく、時間もないのでダマがある状態で塗ることにしました。
あきらかにこれはきれいに塗れないだろうな〜と予想がつく状態でしたが、しっくいのような凹凸のある壁のほうがおもしろいし好みなので、そのまま塗ってみることにしました。
フラットな壁面を好まれる方は相当な時間、じっくり攪拌してダマを除去しないと難しい塗料だとおもいます。きれいな施工面を求める方にはお勧めできません。
ありがたいことに息子が「手伝わせて〜」と壁塗りを手伝ってくれました。
(できればこっそりやりたかったのですが)
すでにムラ塗り、凹凸で味のある壁面になるだろうと腹をくくっていたので、息子にも自由に塗ってもらいました。
成分が安全かどうか分からないので、間違っても目や口に入らないようにだけは注意していましたが、腕にべったりついてしましました…。苦笑
白っぽい色は、乾くと徐々に黒に近いダークグレーに変化します。
もったりとした重ための液体は、薄くくっつきにくく、厚塗り、凸凹になりやすかったです。
ふつうのペンキよりかなり塗りづらいです。
こちらが完成した壁面です!
上からライトをあてると、凸凹した表面がよくわかるとおもいます。
室内の他の壁がフラットなので浮いてしまわないか不安でしたが、そんなに違和感はないかな?という印象です。(あくまで個人の意見です…笑)
そしてマグネットもくっつくようになりました。ものすごく強力ではないですが、紙のものであれば問題ないと思います。
足場板で棚を手作り
▲中古杉足場板の販売店s-planさんの店内
続いて棚作りの準備です。
棚板もすこし質感を出すために、中古の足場板を使いました。
足場板は沼垂テラスの「S.W.D + s-plan」さんで購入。
カットして欲しいサイズを伝えると、お店の外ですぐにカットしてくれます。
カットしてもらった足場板に棚の支柱をボルトで固定します。
この支柱も「toolbox」で購入しました。
金属製なので丈夫なのにうすく、シンプルで使いやすいので選びました。中に入れるもののサイズとの兼ね合いもあるので、支柱と支柱の間の幅については悩みました。
▲完成後の小上がりの床の間
心配でしたがなんとか無事完成しました!足場板の質感と壁面の質感も、他の壁に変な違和感を与えず、ほどよくアクセントになってくれました。
下に目隠しの収納BOXにおもちゃを入れて、天板には古道具の花器を置いても違和感でなさそうです。また、空いた壁面には子どもの絵を飾ってあげたいとおもいます。