住宅営業マンは何をしているのか?
住宅会社が注文を取れなかったらそのまま倒産へとつながります。
受注無くして仕事はありません。すべての企業にとっても最も重要な課題は受注です。
だから、量産型の住宅会社においては、社員数の約半数が住宅営業マンです。
地域工務店でも、一定規模以上になると、営業職を置くところが出てきます。
でも 結論からすれば、住宅営業マンはいらない。
ご存知のとおり オーガニックスタジオ新潟には営業職を置いていません。
先述にもあるように、人件費の半分が営業マンの経費です。
労働分配率=人件費÷粗利益で、50%が基準値と言われてまして、会社の販売管理費の半分が労務費にかかわるところと、大きいのです。
営業マンコストがなくなれば、大手プレハブメーカーならば、理論上10%以上は住宅価格は安くなるし、ビルダークラスでも5%は安くできることになります。 その結果、生産性が上がり、より良い経営品質となり、結果としてより良い住宅をつくることができると、私は考えています。
*実のところ、量産住宅会社は、大量販売ありきのビジネスモデルなので、営業マンを無くすことはかなり難しいようです。 10億円以下の売り上げの工務店なら可能です。
営業マン不在は生産性が高い
事実、オーガニックスタジオ新潟の場合は、一人当たりの完工高が、新潟県の建設業平均の2倍を維持しています。 ならばブラック企業かと言えばまったくその逆で、スタッフはさっさと7時前には帰っている。
非常に生産性が良いのは、組織の在り方まで踏み込んで 省くことを省いているからです。
営業マンなしで業務を回すには、従来の営業職の果たしてきた役割の仕分けを行い、
他の部門の仕事と統合することで実現します。
ある工務店に協力していただき、
「あなたの会社で普段の営業マンは何をしているんですか?」調査した。
その会社の営業マンの役割を分類したのが次の表だ。
相模 稔
オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。