フォアサイトってこんなお店
阿部くんがかねてから贔屓にしている家具屋さん、
Foresight (フォアサイト)さんは、
DenmarkやSwedenの北欧ヴィンテージ家具や、北欧雑貨を販売しています。
月岡温泉の入り口付近で、 廃業したコンビニエンスストアをリノベして、
不思議なアジト感のある店舗でひっそりと営業している。
オガスタ住宅オーナー様では、サーファーズハウスⅡのウェーグナーチェアもこちらですし、直近のグランドピアノのある家の家具もこちらで購入された。
もともと古町でお店を経営していたが、在庫ストックのための倉庫と店舗が離れてるのは解消するために月岡温泉に移転してきた。
以前は7割が新潟県外の方へのネット販売であったけど、現代では半分ほどが新潟県内のお客様になったと言う。
北欧家具は世界的にも最高峰の評価を得ているが、豊かな森に囲まれた風土により養われた美意識と、高い職人の技術を生かした木材の加工による美しい曲線美を特徴とする。
フォアサイト代表の鈴木様は、年に数回デンマークに直接買い付するために訪れるという。
日本でそれをリメイクし、座面を張り替えたり、傷や汚れを取り除いたりして販売している。
【ベアチェア】この熊さんのような愛らしいソファは生地を張るのに非常に高度な技術がいる。ちょっとびっくりの高額なお値段である。阿部君が表参道のスパイラルでこの椅子を目撃した時には、値札に250万円と書いてあったという。
リメイクも本格的すぎるくらいのこだわりだ。
たとえば、現代の座椅子のクッション材はウレタンを用いるが、当時の椅子は植物の繊維を詰めていたものもあり、坐り心地を忠実に再現するために当時のやり方と変わりなくリメイクされている。
ビンテージ家具の値打ちは新品以上?
ビンテージ家具は、新品にはないエレガントな空気感と完成された坐り心地が信条である。
特に60年代70年代の黄金時代の家具は、用いられている木材の品質が今より良い。
特に優良なチーク材は枯渇しており、新品ではチークの家具は作られていないという。
陶器の作家物も置いてあって見る人が見るとよだれものらしい。
本当のインテリア好きでその価値がわかる人はたまらない店だろう。i+i 飯塚事務所ご一行様をご案内した際に、一番家具に詳しい小泉さんが感心していた。
(小泉さんは家具のメッカ目黒で数年、家具店で勤め、コーディネーターをしていたプロである)
中古家具だから安いと思いきや、決してそんなことない。
なぜなら北欧は日本の大体2倍の物価水準で、マクドナルドのセットが1000円近いという。
そして、国際的に中古の北欧家具はニーズが高いために、国際価格として一定の相場がある。
デザインの完成度が高く、普遍的であるために値段が落ちない。
仮に20年後に売却しようとしてもいい値段で売ることが確実視されてされている。
そんなストラディバリウスのような資産価値があるという。
そこそこいい値段するなぁと思っていたら、小泉さん曰く、東京でもこれほどのリメークの良い技術を持ったお店はほんとうに限られるし、値段も3~4割安いという。
代表の鈴木社長のインテリアへの情熱がひしひしと伝わる訪問でした。
新潟も隠れた名店といいましょうか。知る人ぞ知るお店があるものだ。
月岡まで来たならば、レーモンドの木造教会の最高傑作、新発田のカトリック教会もお忘れなく。