ブラックウォールナット
一般的に、ウォールナットというと、褐色のブラックウォールナットが知れています。
北米産の鬼クルミをもちいた物が多く、床材や家具で使われております。
特にモダン系の住宅で多用されて、ひと昔は人気化しました。
自然な感じの住宅にしたい人からすれば、色味が濃すぎて、他の木質系の仕上げとの相性が難しい種類です。
他の建具枠や幅木をどうするか? 天井をどうするか?などなど。
無垢材のブラックウォールナットを用いた、造作材や突板がほとんど流通していないために用いることができず、塗装で色を合わす必要が出てきます。
濃い色を生かして、古民家再生のリノベーションで用いたり、和のアンティークなインテリアに用いることもよいでしょう。
NETで、ブラックウォールナットのコーディネートを見る場合は、新建材で済ませていることが圧倒的なようです。
普通のウォールナット
世界三大銘木というものがあります。
世界で用いられる高級材ベスト3のような意味でしょうが、
チーク・マホガニー・ウォルナットがその3つです。
しかし、マホガニー・チークは熱帯雨林の保護の観点で
近年は使える木材ではなくなってきました。
クルミは熱帯雨林の材では無く、循環性の木材です。
現実的に利用可能な銘木としてはかなり理想的なものの一つといえるでしょう。
オークとウォールナットの違い
風合いとしては柴犬の背中のような自然な風合い。
見た目がオークに大変似てますが、斑(フ)の入り方が異なり、
ややワイルド感が強く感じるることと、
ウォールナットのほうがやや赤みがあり、オークは黄色みがある。
(写真上:ウォールナット 写真下:オーク)
ウォールナットのは含まれるタンニンにより、
経年変化で独自のくすんだアンティーク感が出てきます。
インテリアテイストとしては、シャビーシックなカフェ風に
もっていきたい時にはおすすめできます。
ウォールナットのメリットは軽いこと
実際に手に持てば、その軽さに驚きます。
色味が濃いから重そうにおもまれますが軽いのです。
フローリングで使える広葉樹としては、もっとも軽い部類になり、
それでいて硬度がそれなりに高いという優れた木材です。
軽いということは素足で触れると足触りがよく、
温かみを感じることが一番のメリットでしょう。
広葉樹のフロアを選びたいが、床下暖房がされないと、
足元が冷たくて不快ですが、そうしたケースでは
ウォールナットがおすすめです。
価格は、オークと同等です
パインと杉は、ともに針葉樹で、柔らかく、
価格も無垢フロアとしては一番安いわけですが、
それらに比べると5割増し程度が相場です。