新しい家に住んでどう?
住宅専門紙「新建ハウジング」では、
2年以内に住宅購入した方を対象にしたアンケートを実施しました。
その結果から見えてくることをお伝えします。
住宅の際に最も重要視した性能として、
「断熱性・気密性」を重要視した人が、前回の調査に比べて伸びが1番高かった。
現実問題として、電気料金の値上げや、
温暖化での猛暑日の増加など、社会環境が変化し、
ニュースなども、断熱について触れるケースがかつてより増加し、
断熱性能への意識が高まった結果といえるのではないでしょうか。
夏の暮らしで困っているのは 窓が悪い
不満の1位: 光熱費が上がること。でしたが、
2位の、窓からの日差しで部屋が暑くなることは、日射遮蔽の配慮の無い設計の悪さが原因です。 近ごろのハウスメーカーは、外壁タイルも増えてきて、後からターフやスダレといった、外からの日よけを増設しにくいし、軒ゼロ物件も増えたことも要因と推測できます。
冬の暮らしで困っていることの1位は?
高断熱住宅となり、全館暖房の家も増えてきていることが背景になるのでしょうか、
女性にとっての1番の困りごとは、過剰乾燥であった。温度だけでなく湿度の適正要求も男性以上にニーズが高い。
全熱交換換気扇の導入は過乾燥の対策として非常に有効で、全館暖房の普及とともに、今後は設置率が増えていくだろうと思われます。
廊下が寒い・脱衣所が寒い・トイレが寒い という返答のある方は、そもそもの住宅性能の水準が低かったことが伺えます。
「高断熱住宅に住んで変わった事は?」
この質問に対して、男女の回答者で差がかなり顕著になったのに注目します。
家で過ごす時間が長くなった。
ストレスが減った。
寝起きが楽になった。
家事が楽になった。
育児が楽になった。
このようなポジティブな生活実態の改善を答えているのは、
女性の方が圧倒的に多い。
女性回答者の3分の1程度は専業主婦と推測され、
在宅時間が男性よりも多い事が、1つの要因と思われる。
女性はなぜ冷え性だと答えるのか?
もう一つの要因は、女性の方が温熱環境の要求水準が高いとされていること。
男女に冷え性ですか?と質問すると
「はい」と女性は80%。 男性は40%。という話もある。
男性のほうが筋肉量が多く、基礎代謝も高いので、発熱量が多いことと、
女性はより複雑な体のつくりをしているために、ホルモンバランスを崩しやすいからという。
両者が相まって、女性のほうが高断熱住宅で良い反応を示していることが、
数字となっているのではないかと考えられる。
結論:「女性のほうが 高断熱住宅に対する潜在的なニーズが高い」