藤田社長邸のコンセプト
建築家の伊礼さんの設計で完成した、十日町市のフラワーホーム、
藤田社長のご自宅が完成したのでご好意で全社員で見学させていただきました。
フラワーホームは、現在「大地の芸術祭」で賑わっている十日町を代表する工務店です。
依頼主の藤田社長は伊礼さんの設計により、雪国でゼロ・エネルギー・ハウスを実現したい。
そのためには屋根の上にソーラーパネルを搭載する必要がある。
しかし、十日町は日本有数の豪雪地帯。
高性能に目覚めた伊礼さん。
今回は準寒冷地だから 気合入れて性能もやりたい。
さあどうするか?
そのあたりの視察で 2017年 オガスタにいらしたのは当時記事にしております。
そういった経緯もあっての ついに完成だったのです。
住宅のテイストとして、藤田社長は、吉村順三の山荘が好きだとお伝えした。
そこで、内部・外部の仕上げが木質仕上げ100%となり、住宅よりも週末住宅のテイストでまとめられた。
だから伊礼さんの作品の中でも、かなりイレギュラーなものに仕上がってます。
落雪方向で屋根形状が決まり、ソーラー屋根のおかげでそれなりの勾配に収まっております。
外皮断熱性能もUA値0.28と、極めて高性能。 そこに小型薪ストーブが入るから、冬も究極の居心地が想像つきます。
伊礼さんの標準化手法
内部も100%木質仕上げ。。。。。。
伊礼さんの真骨頂は「設計の標準化」です。
伊礼さんは過去の自身の仕事でできのよい部分を標準化し、
繰り返し用いることで設計の効率化を図ることを進めている。
都度都度その標準も進化しているはず。
老舗うなぎ屋の、継ぎ足し継ぎ足しの秘伝のたれのごとし。
施工詳細図面は書籍化され、我々スタッフも何度となく見ているから、
初めての見る伊礼物件でも初めて見た気がしない。という。
特に、ハーフユニットバスを使った標準的なお風呂が非常に気持ちが良い。
新潟市は車で30分行けば、日帰り温泉施設で天然温泉に浸ることができるから、
自宅のお風呂でお金をかけたいという人が少ないのだろうか、
お風呂にお金を掛けたいという人がほとんど存在しない。
それに、関東に比べれば湿度も高いのでカビを心配して、
仕上げを木にするのも少し勇気がいる。
全体の換気計画とも調整し、仕上げ処理を工夫すれば新潟市エリアでも、木の仕上げのお風呂はうまくいけると思うのですが、今後、こうしたこともできるよと情報発信すれば、いくらかはやりたい人が申し出てくれるのではないかと期待します。
大事な窓周りのお話など、語りつくせず
長くなりそうなんで、続きはまたの機会に。