ほぼ車いす生活して気が付いたこと
公式HPでは公開してませんでしたが
1月10日。娘の成人式の朝に、雪道で滑って転んで
くるぶしを骨折しました。関係者に大変心配おかけしました。
ほぼ完治したので、その経験でひとつ気が付いたことをネタにしております。
骨折後、当初10日間程度、在宅勤務をしておりました。
車椅子ではなくて、キャスター付きの椅子が車椅子の代わりになります。
階段はミノ虫のように1段1段上ることができました。
あんがいとお風呂はなんとかなります。
折れたその日から自分で風呂に入っていました。
住宅設計で、よかったなと思うのが我が家のトイレです。
私の家は脱衣所が広くなっていて、
その一角にトイレが置いてあります。
専用で区切った 日本の普通の狭いトイレでなくてよかったと思いました。
体勢の入れ替えが、足が折れた状態だと辛かったかもしれません。
世界のトイレレイアウトはどうなっている?
かつてドイツで2年住んでいましたが、
向こうの住宅は脱衣所にトイレを置くレイアウトが主流です。
お風呂に暖房を入れないと、建築基準法違反になるので、
パネルヒーターが設置してありました。
トイレも暖かい。
「イエマガ」さんの 世界の間取りから がなかなか勉強になります。
東南アジアの住宅でも、
シャワールームの隣に設置してあることが多かった。
ホテルのトイレを思い出してください。一緒が多いですよね。
あれが世界のスタンダードなんです。
日本人は汲み取り式が多かったから
トイレが臭いものだと思っていて、
トイレだけ専用で区切る設計の習慣がある。
多分世界的に見ても特殊なケースでしょう。
脱衣所にトイレのメリット
① 脱衣所にトイレがあると広くていいですよ。
新聞も広げて堂々と読めるし。
② お風呂に入る前におしっこしたいなと
思ってもすぐできますし。
③ 建具が1枚省けます。
これはかなり金額面でも違ってきます。
換気扇も1つ省けますよね。
サニタリー収納も一元化できます。
④ 洗面台も設置するのであれば、手洗いも楽ですし。
⑤ 暖房もしやすいですね。
非常に建築的に合理的です。
⑥ それと全体として広い空間になるので、
開き戸ではなくて引き戸にやりやすくなります。
そこにカギを付け、
トイレに座っても施錠できる設計が良いでしょう。
トイレは臭いものでは?の対策として、
男子が座っておしっこして、
飛び散らなくなるように家族ルールを決めればよいでしょう。
これから設計する人は、要望として、
脱衣所はトイレにしてみてはいかがでしょう。