日中色と電球色の使い分け

相模 稔相模 稔

光の色温度

家庭用の照明の光には、日中色と電球色と、ざっくり2種類あります。
その差は色温度です。

色温度とは 光の赤味のぐあいです。
鉄を加熱すると赤く変色します。
さらに高温にすると白色に輝く。

絶対温度で何℃に加熱した時の光の色なのか?
それを色温度と表します。

 

場所の目的で光の色を選ぶ


LED照明の、日中色だと6000ケルビン程度
昼間の太陽の光に近い色味になります。
色の判別がつきやすいので、活動的な作業をする
オフィスでは日中色を選ぶことが多いです。

住宅のリビングの目的は、リラックスするためなので、
赤味の強い電球色を選びます。色温度は3000ケルビンくらい。
夕方の光のような色にすることによって
脳みそがこれから夜を迎えると感じてリラックスする。

同一空間で両方の光の色を使うには?

安らぎの空間としてリビングは電球色だとしても、
キッチンは「作業場」であるし、食材の色の判定もしやすいから、
日中色として照明の色違いで計画して問題はないのでしょうか?

同様に、子供部屋もオフィスと同様で、勉強部屋とするならば、
白色光で天井照明(蛍光灯のシーリング照明に近い)にするのはどうでしょう?

お客様からこのようなご質問がありました。

以下はそれに対するアンサーです。

同一空間で光の色違いが混ざると、違和感がかなり強く出てしまいます。

キッチンが作業スペースと考えて、作業する時だけタスク照明として使い、
調理が終わったら消すことにすれば、特に問題はありません。

固定されたダウンライトにせず、あとで照度や色味を別のランプに
交換可能なシリンダータイプにするといいでしょう。

子供部屋はお好きなように

子供スペースは、LDKと分離されるので、
どうでもいいといえば、どうでもいいです。
現実的にそのようにされている方も多いのではないでしょうか?

シーリングランプには色を変えられるタイプもあるので、
勉強時間や昼間など、アクティブな時間は色温度を上げる。
夜寝る前には色温度を下げる。そんな使われ方をすると良いと思います。

 

ベース照明の詳細な説明は「天井にダウンライトをつけないわけ」動画をどうぞ

 

 

相模 稔
代表取締役

相模 稔

オガスタの社長。 工務店経営のほか講演活動なども行う。 アメブロ「おーがにっくな家ブログ」もよろしく。

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