テレビを見なくなった人の急増
昭和の時代は、サザエさんの家のように
ちゃぶ台を囲んで、ブラウン管テレビを見ていた時代。
(写真:アニメサザエさんより)
あれから50年以上が経過して、
家族のメディアとのあり方が、
劇的に変わってくるのではないでしょうか。
ちょっと前に、松尾和也さんがFBで書いていた内容を
承諾もらって転載しております。
松尾さんの投稿
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OBのお施主様宅を訪問すると
感じるのが生活スタイルの変化です。
受験勉強と言えば子ども部屋にこもって
延々とやるものだと思いがちでした。
最近は昔と違って中学になっても自室にこもらず、
リビングやダイニングで宿題をするお子さんが増えています。
(中略)
まず最近は子どもたちはIPad等が中心で
テレビを見る時間が劇的に減っている。
むしろ、テレビを見るのは親の世代。
そして今はハードディスクレコーダーの
容量も増えているので、
生でテレビを見ることはほとんどなくなっている。
だから子供がいない時間を見計らって
テレビを見ているとのこと。。。これは発見でした。
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大型テレビの無いリビング
近頃お客様の家でも、
リビングに液晶テレビを
おかない前提の設計も出始めてきた。
それぞれがタブレットで、
SNSやネット動画などを楽しむ。
それぞれの目の見える範囲で
それぞれが同じ空間で空気を吸いながら、
それぞれが自分の時間を過ごすことがスタンダード。
になってきて、地上波テレビが
主役の座から降りようとしています。
それでも、ときには同じコンテンツを楽しみたい。
それが地上波TVではなくてもよく、
ネトフリであるかもしれないが。
液晶テレビは解像度はいいけれど、
大きくてもせいぜい60インチ画面の
大きさでの臨場感でしかない。
なのでリビングに白い大きな壁を用意しておいて、
そこにプロジェクターで映画などを投影する。
すると 100インチ以上の大画面で映像を
鑑賞することができる。
(写真:エプソンのHPより転載)
大画面液晶テレビは、
ついてない時は真っ黒の画面で、リビングを支配してしまうが、
プロジェクターだと、点いていない時は
すっきりとした白い壁になる。
このインテリア性も捨てがたい魅力を感じます。
現代の団らんは、みんなそれぞれに
なのでこれからのリビングは、
家族を感じられる距離感で、
スペースと時間を共有してる。
テレビがけたたましくなるのではなく、
心地よい音楽だけが流れている。
夜の寝る前の穏やかな時はこのようなスタイルで
過ごした方が心地良いような気がします。
それぞれの時間はタブレット。
ゲームなのか、ユーチューブなのか、
電子書籍なのかはその人次第。
こんな流れで文章を書くと、
あのサザエさん的な、
「家族の団らんで会話が無い」
「家族のつながりがない」と、叱られそうですが、
インターネット社会がここまで大きくなると
意識はとなりにいる家族よりも、家の外に飛んで行ってしまう。
縛られてきたものから解放され
「透明な関係」へと変化する。
それは 家族に収まらず、
地域コミュニティーや企業に関しても同様で、
「祭り」や「ふれあい」を蒸発させた。
コロナがすべての責任ではなく、
すでに「透明化」の圧力が満ちていたのだと。
これを善悪で語ろうとしても、
時代の価値観の変化には抗えないように思えます。
何でもコロナのせいにすると説明がつきやすいが、
単なる最後のトリガーであっただけだと思うのです。