もっと「音性能」に注目しよう
人間は五感で生きています。
感覚で感じて心がそれを受け止める。
温度湿度に関しては皆さん関心が高まりましたが、
「音」についてどれぐらい気にされてますか?
私(相模)は、YouTubeをするようになって音のクオリティーに関心が高くなりました。
仕事柄いろいろな動画作品を見るけれど、音が悪いものに関しては、内容がいくら良くても見る気がしませんね。
自身のユーチューブのために、初期の頃モデルハウスの2階で撮影した時もありますが、2階の天井はフラットでクロスが貼ってあるだけの単調な仕上げです。
そうなるとしゃべってる声が天井に反射して、いわゆるフラッターエコーが発生して、声がなんだか曇ったように聞こえてしまいます。 そこでLDKで撮影するようにしました。
ここの天井は、より美しい天井を追求して、天井にはダウンライトなどの照明器具を取り付けず、コーブ照明で間接的に照らしております。
仕上げも150本もの無節の米松をルーバー状に取り付けて変化を出している。
このルーバーの凹凸によって、フラッターエコーがなくなる。
とても良い収録スタジオとして機能しています。これは計画当初に意図していなかった効用です。
加えて一般住宅だとエアコンが室内空間にむき出しです。
このモデルハウスの場合はエアコンの室内機は離れたところの納戸部屋に設置されているので、エアコンや換気扇の音も聞こえない。
一般家庭は常にテレビがつけっぱなしになっていて、音の洪水の中で暮らしている方も多いはず。
しかし、良質なスローミュージックをBGMに、読書タイムや、家族の会話を中心に据えている方はより豊かでしょう。(世界的にはヨーロピアンにこうした方が多い気がします)
そうなったら、音のクオリティーの良い空間は価値が発揮されます。
音で欠かせないのは外からのノイズです。 トリプル樹脂マドで外からの音も入ってこない。
当然寝るときにそれは眠りの深さに影響も及ぼしてくる。
睡眠の質は、疲れを取ることで明日の活力に最も重要です。
QOL(生活の質)に大きな影響があることは言うまでもありません。
ここまで「音の品質」にまで配慮して作られる住宅はあまりないかもしれませんが、
ライフスタイルによっては重要視される事柄だと思いますが、いかがだったでしょうか?